SPring-8 金属材料評価研究会(第11回)

-溶接部等の最近の注目技術-

  大型放射光施設 SPring-8の放射光は一般の実験室X線に比し、高輝度、高平行性、高エネルギーなどの特徴を有す。中でも非破壊にて、金属の内部または透過測定が可能、相変態、ひずみなどのその場測定が可能等の特徴を活かし、金属材料の分野でも幅広く活用されている。今回は放射光測定技術を用いて、溶接部等の新しい課題分野にチャレンジされている注目技術をご紹介する。


主   催
 SPring-8利用推進協議会 研究開発委員会
共   催
 (公財)高輝度光科学研究センター(JASRI)
協   賛
 (一社)軽金属学会、(一社)日本機械学会、(一社)日本鉄鋼協会、
 (一社)溶接学会「先進観察技術活用研究会」、(公社)応用物理学会、
 (公社)日本金属学会、(公社)日本材料学会、光ビームプラットフォーム
日   時
 2016年2月1日(月)  13:00〜16:50(研究会)  17:00〜18:30(技術交流会)
会   場
 研究社英語センタービル 地下2階大会議室 (技術交流会:地下1階 中会議室)
 〒162-0825 新宿区神楽坂1-2 電話:03-3269-4331
 JR中央線飯田橋駅 西口、または地下鉄飯田橋駅 B3出口より徒歩3分
 アクセスマップ: http://www.kenkyusha.co.jp/modules/11_meetingroom/

プログラム
13:00〜13:05
はじめに 研究会主査 小溝 裕一(JASRI)
13:05〜13:45
レーザー加工技術高度化のための放射光を用いた金属材料評価
菖蒲 敬久(JAEA)
 レーザー加工は、遠隔操作、微小部加工など非常に多様なメリットがあることから、表面改質、溶接など多種多様な環境での実用化につながっている。一方、変形、ポロシティー、残留応力など加工により導入される欠陥をなくすることが構造材料の健全性、加工技術の普及につながる。本講演では、高エネルギー放射光を利用し、加工材料中に発生する残留ひずみ・応力分布、及び時分割測定例について紹介する。
13:45〜14:25
その場X線回折による溶接時の相変態と応力測定
平野 辰巳(株式会社日立製作所)
 シミュレーションによる溶接時の温度、応力の時間変化などの計算結果が信頼性向上に貢献しているが、計測による検証が困難であった。しかし、高速X線二次元検出器の出現により溶接時のその場計測が可能となった。そこで、酸化膜付SS400のTIG(Tungsten Inert Gas)溶接時の相変態や応力を評価し、シミュレーションを検証する基礎データの取得に成功した。本発表では、これらの結果について報告する。
14:25〜15:05
放射光ラミノグラフィを利用した異材FSW継手材の接合組織と 疲労き裂の同時可視化
政木 清孝(沖縄工業高等専門学校)
 アルミニウム合金製の長尺薄肉構造物の接合方法として、摩擦攪拌接合(Friction Stir Welding:FSW)の適用が広がっている。FSW継手の疲労特性を評価するには、攪拌組織中を進展する疲労き裂進展挙動の把握が必要である。著者らは,SPring-8においてコンピュータ断層撮影技術の一種である「ラミノグラフィ」を確立し、FSW継手の疲労き裂進展挙動と攪拌組織の可視化に関する研究を行っている。本報告では、これまでに得られた研究成果について報告する。
15:05〜15:20
休憩
15:20〜16:00
金属材料微細組織分析のためのX線回折と小角X線散乱を複合したその場同時測定技術の開発
宮澤 知孝(東京工業大学)
 金属材料の微細組織は機械特性と密接な関係がある。微細組織の動的変化を放射光X線によって定量評価する方法としてX線回折と小角X線散乱を複合したその場同時測定法の開発に取り組んでいる。本講演では同手法の試行実験としてCu-Co-Fe合金超微細粒材料の焼鈍中その場測定を実施し、析出粒子を分散させた超微細粒組織の熱処理に伴う組織変化を調査した結果を紹介する。
16:00〜16:40
マイクロイメージングによる金属材料の4D疲労損傷評価
中井 善一(神戸大学)
 本講演では、SPring-8で行った、腐食疲労における腐食領域の成長とき裂の発生、転動疲労におけるフレーキングの発生に関する観察結果を述べる。これらの現象は材料内部で起こるため、これまでに有効な観察手段がなかったものである。また、研究者のグループで開発を進めている回折コントラスト法による結晶粒形状と方位の三次元的な同定と、各結晶粒のミスオリエンテーション測定による疲労損傷評価法についても述べる。
16:40〜16:50
閉会挨拶 山川 晃(JASRI)
17:00〜18:30
技術交流会 (地下1階 中会議室) 


定    員
70名(聴講無料、定員になり次第締め切ります。
申    込
申込みは締め切りました。
※当日受付もしております。参加ご希望の方は直接会場までお越しください。
申 込 締 切
申込みは締め切りました。
技術交流会
参加費 (1,000円)
名刺交換、講師、JASRI職員との対話の場としてお気軽にご参加下さい。
[申込み先]
e-mail:kinzoku@spring8.or.jp FAX:0791-58-0830
[問合せ先]
産業利用推進室 小溝 裕一 (komizo@spring8.or.jp)
SPring-8利用推進協議会研究会 事務局 (suishin@spring8.or.jp)
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
TEL:0791-58-0924、FAX:0791-58-0830
SPring-8利用推進協議会HP URL http://www.spring8.or.jp/ext/ja/iuss/(活動状況など)