原子分解能ホログラフィー研究会・機能性材料ナノスケール原子相関研究会　合同研究会

• 主 催：SPRUC 原子分解能ホログラフィー研究会
• 共 催：SPRUC 機能性材料ナノスケール原子相関研究会
• 日 程：2018年6月2日（土）9:30-17:30
• 会 場：名古屋工業大学
• 趣 旨：これまで結晶と非結晶を別の研究分野として区別してきたのは、散乱実験により原子構造に周期性が存在するか否かが明白になることにあった。しかしながら、結晶に添加される不純物は、非周期構造の一つであって、その位置を散乱実験で明らかにできない。非周期構造の決定は、空間群のような記述法の欠如から、周期的結晶構造の決定に比べて非常に困難とされてきた。一方、非結晶の構造はこれまで二体相関でのみ議論してきたが、近年の放射光等の量子ビーム技術の発展やモデリング理論の精緻化で、より正確な中距離構造を導出することが可能となっている。これらの非周期構造の情報は、新しい物性創出に対する重要な鍵であり、今後、体系化されるべき学問としての発展が望まれる。 　本研究会では、結晶と非結晶の枠を取り外し、「非周期系物質」一般の構造・物性研究や材料合成において、第一線で活躍している研究者にご講演いただき、当該分野における発展の可能性を議論する。結晶側からは、不純物の位置決定に有力なホログラフィー法の最近の進歩を、非結晶側からは、最近の放射光実験やトポロジカル解析等データ処理の深化についてご講演いただく。