原子分解能ホログラフィー研究会・機能性材料ナノスケール原子相関合同研究会

• 主 催：SPRUC原子分解能ホログラフィー研究会、SPRUC機能性材料ナノスケール原子相関研究会
• 日 程：2019年8月31日（土）17:00 - 18:30
  SPring-8シンポジウム2019サテライト研究会として開催
• 会 場：岡山大学津島キャンパス　一般教育棟D棟1階 D12室
• 趣 旨：原子分解能ホログラフィーやX線全散乱・異常散乱は、単結晶及び非晶質の構造を解析する強力な手法である。現在、測定技術の発展とともに、対象とする物質群の裾野が広がりつつある。最近では、生体試料、微小単結晶、非平衡状態のガラス、過冷却液体などが測定対象に入っている。しかし、これらの物質では、従来ほど質の高いデータを得ることが難しく、解析技術のさらなる向上が必要とされている。 　一方で、近年の計算科学の発展は目覚ましく、様々な手法が開発されている。これらの手法を応用することで、本研究会の有する解析技術が飛躍的に向上し、対象物質の拡大につながるだけでなく、これまでは見落としていた微細なシグナルから有用な構造情報を引き出せるようになる可能性がある。 　本サテライト研究会では、まず、生体試料を専門としている岡山大学の梅名泰史氏から生物分野の放射光解析についてご紹介頂くとともに、最近、原子分解能ホログラフィーを適用した結果についても触れて頂く。理化学研究所の大林一平氏からは、数学的観点から構造解析への応用、特にトポロジカルデータ解析についてご講演頂く。志賀元紀氏からは、統計的機械学習を用いて高効率に本質的な情報を抽出する手法についてご紹介いただく。さらに、3名の招待講演者の方々を交えて、今後の原子分解能ホログラフィーとX線全散乱・異常散乱、応用数学とデータ科学の融合による先駆的研究の実現へ向けた議論を行う。