第16回 SPRUC 核共鳴散乱研究会

日程: 2023年3月3日 13:25 - 17:40
会場: 名古屋工業大学
主催: SPRUC核共鳴散乱研究会
趣旨: 核共鳴散乱に関係する放射光測定は、BLsアップグレードによるBL移設で利用開始したBL35を中心に、NRVS法を主とする理研のBL19、放射光メスバウアー線源法を主とするQSTのBL11の3ビームラインで行われている。これらのビームラインにおける現在の設備整備の状況および利用研究例についての情報共有と、ユーザー側から希望する今後の整備の方向性についての議論を行う。とくに本年度は核共鳴散乱研究実験で基本コンポーネントとして利用されているAPD検出器について招待講演としてレビューを行い、最新機器の特性とその活用方法について共有する。これらについての講演を元に、(i)利用経験のあるユーザーの研究の深化に役立つ方向性、(ii)昨今ないし今後の新規設備によって核共鳴散乱関係の測定法を適用可能になる研究分野における新規ユーザーの可能性、の両面から、今後の核共鳴散乱研究のアクティビティーを最大化することを目指す。
参加: この研究会の会合へのご参加には、特段に SPRUC 会員の限定はありません。参加費もありません。むしろ新規利用をお考えの方にぜひお越しいただきたいので、周りでご興味をお持ちの方、これから核共鳴散乱を利用される方などがおられましたら、お声がけいただけると幸いです。

プログラム

13:25-13:30「はじめに」
【招待講演】(座長:増田 亮)
13:30-14:10「核共鳴散乱研究とSi-APD 検出器 」 岸本 俊二 (KEK)
14:10-14:20「休憩」
【ビームライン・実験設備の進展と展望 】座長:増田 亮
14:20-14:40「BL35XU・BL19LXU における核共鳴散乱アクティビティの現状と今後」 依田 芳卓 (JASRI)
14:40 -15:00「高エネルギー放射光メスバウアー分光における極低温環境の開発」 永澤 延元(JASRI)
15:00-15:20「QSTビームラインにおけるメスバウアースペクトルデータ構造化」 藤原 孝将(QST)
15:20-15:30「休憩」
【核共鳴散乱研究の進展と展望】座長:池田 修悟
15:30-15:50「放射光メスバウアー4軸回折計の開発と応用」 中村 真一(帝京大学)
15:50-16:10「ピエゾ電圧印加時のオペランドメスバウアー分光によるホイスラー合金の磁気異方性変調の観測」 岡林 潤(東京大学)
16:10-16:30「ベイズ推定を利用したメスバウアー・スペクトルの解析(仮題)」 筒井 智嗣(JASRI)
16:30-16:50「ガンマ線準弾性散乱法によるダイナミクス研究の進展」 齋藤 真器名(東北大学)
16:50-17:10「トリウム229 アイソマー状態からの脱励起真空紫外光探索に向けた高密度NRS標的開発」 岡井 晃一(岡山大学)
【総合討論】座長:増田 亮
17:10-17:40「利用者の動向と今後の展望」

*お問い合わせ先*

増田 亮 e-mail:masudar(at)hirosaki-u.ac.jp