大阪大学蛋白質研究所セミナー / 第112回SPring-8 先端利用技術ワークショップ
「SPring-8における蛋白質構造生物学研究の現状と将来について 2025」
日 程: 2025年9月10日 10:00 - 17:45
会 場: 大阪大学吹田キャンパス(大阪大学蛋白質研究所講堂)
共 催: 高輝度光科学研究センター (JASRI),大阪大学蛋白質研究所, 理化学研究所放射光科学研究センター, 創薬等先端技術支援基盤プラットフォーム (AMED/BINDS), SpRUC 放射光構造生物学研究会
趣 旨: 生体高分子により構成される生命現象の動作原理の研究にこれらの分子、及び分子マシナリーの構造解析は依然として重要な役割を果たしている。放射光を利用した結晶構造解析法は測定および解析の自動化が進み、学術から産業に至るまで広く利用されるようになった。さらに小角散乱やクライオ電子顕微鏡など生体高分子の構造解析における多様な測定手法の組み合わせや、時分割構造解析などを用いることにより従来の構造解析では得ることが困難だった多面的な構造情報を用いた研究の展開が見通せる時代になっている。本ワークショップではSPring-8を利用した生体高分子構造解析技術の現状と成果を報告するとともに,SPring-8-IIへのアップデートを見据えた新たな構造生物学の展開について利用者と将来について議論を深め、構造生物学分野における放射光科学の将来像を共有する。
プログラム
時間 講演 発表者
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10:00-10:05蛋白研代表挨拶北條 裕信 (阪大蛋白研副所長)
10:05-10:15主催者代表挨拶中川 敦史 (阪大蛋白研・JASRI)、藤間 祥子 (奈良先端大)
10:15-11:35ビームライン現状報告 (装置等に加え利用動向も)-
10:15-10:35大阪大学蛋白質研究所ビームライン・台湾ビームライン山下栄樹 (阪大蛋白研)、吉村 政人 (NSRRC)
10:35-10:55共用ビームライン水野 伸宏(JASRI)
10:55-11:15理研ビームライン上野 剛 (理研RSC)
11:15-11:35共用・理研CryoTEM重松 秀樹 (JASRI)
11:35-12:50昼 食-
12:50-15:30利用成果報告-
12:50-13:30「無細胞タンパク質結晶化による天然変性タンパク質の迅速構造解析」小島 摩利子(東北大学)
13:30-14:10「細菌由来の機能未知タンパク質の機能同定と立体構造解析」渡辺 誠也(愛媛大学)
14:10-14:50「トリパノソーマと赤痢アメーバのグリセロールキナーゼの酵素反応メカニズム」志波 智生(京都工芸繊維大学)
14:50-15:30「統合的アプローチによる腸管病原菌線毛の構造生物学的研究」河原 一樹 (大阪大学)
15:30-15:50 休 憩-
15:50-17:40総合討論-
15:50-16:00趣旨説明熊坂 崇 (JASRI)
16:00-16:20話題提供長谷川 和也 (JASRI)
16:20-17:40総合討論 SPring-8-IIに向けて (SPRUC研究会; 利用動向調査の議論を含む)-
17:40-17:45閉会挨拶山本 雅貴 (理研RSC)
18:00-20:00情報交換会(微研食堂BISYOKU)