蓄積リングが8GeV電子ビームの蓄積に成功
SPring-8蓄積リングは、シンクロトロンから入射された 8GeV(80億電子ボルト)の 電子ビームを蓄積することに成功した。
SPring-8蓄積リングは、3月13日からシンクロトロンから入射された 電子ビームによる調整を開始し、3月14日first turnを確認し、 順調に試験を進めてきた。 その結果、25日午後9時45分に、電子ビームが所定のエネルギー(8GeV)で 蓄積されていることを確認した。また翌26日午後4時50分に、放射光 ビームライン基幹チャンネル部に設置したモニタにより、放射光の発生も 確認した。(下図)
これにより蓄積リングの基本性能が確認され、本年秋に予定している 放射光供用開始に向けて、大きく前進することになった。
今後もこの調整運転を継続し、電子ビーム強度の増強や放射光ビームラインの 調整作業等を進めていく予定である。
蓄積リングから発生した放射光の映像