2009A 重点産業利用課題の募集について
登録施設利用促進機関
財団法人 高輝度光科学研究センター
2009A期(平成21年4月~同年7月)における重点産業利用課題について、以下の要領でご応募ください。なお、産業利用に特化した3本のビームライン,BL14B2, BL19B2およびBL46XUは2009A期をさらに2期に分けて募集します。この3本のビームラインについては2009A第1期(平成21年4月〜同年6月中旬)に利用される課題を募集します。
[目 次]
1.重点産業利用課題について
2.公募の分類
3.利用時期、対象ビームライン、およびシフト数
4.申請方法
5.応募締切 平成20年12月11日(木)午前10時JST(提出完了時刻)
6.申請受理通知
7.審査について
8.審査結果の通知
9.成果公開について:報告書提出と報告書公開延期申請
10.その他
11.問い合わせ先
下書きファイルダウンロード
1.重点産業利用課題について
「重点産業利用課題」が領域指定型の重点研究課題として、平成19年1月26日に重点領域推進委員会で指定を受けました(http://www.spring8.or.jp/ja/news/announcement/priority_proposal/) 。
SPring-8を含む先端大型研究施設における産業利用の更なる促進を目的に、平成17年度(2005B期)より文部科学省のプログラムとしてSPring-8戦略活用プログラムが実施されて支援体制の整備が進み、利用実績も増加すると共に産業利用推進室の活動も軌道に乗りました。今後、継続的に産業界での活用を推進し、一層の成果を生み出すため、平成19年度(2007A期)以降、SPring-8における重点研究課題として産業利用領域を指定しました。これは、ここで中断することなく継続的に支援活動を推進する趣旨であります。
また、我が国の科学技術政策の柱となる第3期科学技術基本計画の「社会・国民に支持され、成果を還元する科学技術」の中で、科学技術の成果をイノベーションを通じて社会に還元する努力を強化することが謳われています。SPring-8では、大学、国立試験研究機関、独立行政法人などの公的部門と民間企業という枠を越えた産官学連携の推進と、それに基づいた産業利用の推進と成果の社会への還元が期待されています。そこで、産業界にとって有効な利用手法の開発が産学官連携により積極的に展開されるとの観点から、「重点産業利用課題」では民間企業のみならず、大学等の公的部門からの応募も受け入れるものとします。
2.公募の分類
本プログラムで募集する課題は「新規利用者」、「新領域」、「産業基盤共通」と「先端技術開発」の四つに大別します。
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「新規利用者」:申請代表者が、これまで、一般課題への応募などを含め、SPring-8を利用したことのない利用者を指します。但し、事業規模が相当程度大きく事業範囲が多岐に及ぶ企業で、これらの企業が既に利用している場合には、既に利用している事業分野とは異なる新規分野からの新たなユーザーであれば、「新規利用者」として認めます。なお、「新規利用者」として応募をお考えの方は、事前に「11.(2)SPring-8相談窓口」にご連絡頂くようお願いします。 |
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「新領域」:申請者の利用経験に関係なく、これまでSPring-8で実施されたことがない産業領域、あるいは、近年開発された新手法を用いることによって新たな展開が可能になる産業領域を指します。新領域の例を下記に示しますが、これ以外でも新規性が認められる研究領域であれば、新領域の対象になります。 |
例1:コンクリート等建築資材(三次元内部構造をX線CTによる撮影) 例2:ヘルスケア(毛髪や皮膚の構造をX線回折・散乱及び透視画像で解析) 例3:医薬品原薬(粉末X線回折による構造解析) 例4:高エネルギー光電子分光法(薄膜材料の内部界面の状態解析) 例5:環境負荷物質微量分析(大気・水などの重金属汚染物質の化学状態) 例6:耐腐食構造材(金属材料の表層やサビの構造・状態分析) 例7:高密度記録装置(DVDやHDD等の新規記録材料の薄膜構造・状態分析) |
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「産業基盤共通」:それぞれの産業分野に共通する課題を解決する目的、あるいは産業利用に有効な手法の共同開発を目的として、複数の企業を含むグループが一体となって取り組むもので、新計測技術の確立、共通課題のデータベース化等を図る研究を指します。申請代表者が複数の企業を含むグループを取りまとめて、1つの課題として申請して頂きます。ここで言う「複数の企業」とは、それぞれ参加する企業が同等かつ独立に成果を利用できる関係にあることを想定しています。また、産学官連携の研究グループによる利用の場合には、学と官は「複数の企業」とはカウントされません。 |
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「先端技術開発」:ユーザーが実施するイノベーション型の技術開発課題で、成果の企業業績への貢献、あるいは社会還元を目指した研究を指します。応募分類がご不明の場合には、適宜SPring-8相談窓口にご連絡頂ければ対応します。 |
なお、分類の趣旨に従って審査されますが、分類間の優先度は特にありません。 注:本プログラム各分類間(「新規利用者」「新領域」「産業基盤共通」「先端技術開発」)での重複申請及び一般課題、重点ナノテクノロジー支援課題および拡張メディカルバイオ課題との重複申請はできません。 |
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3.利用時期、対象ビームライン、およびシフト数
利用時期、募集の対象となるビームライン、シフト数(1シフト=8時間)及び運転モードを以下に示します。
(1)2009A全期間(平成21年4月~同年7月)を対象とするもの
下記に示す12本のビームラインの利用時期は、平成21年4月~同年7月にシフトを割当てます。各課題の具体的利用時期は採択後に調整します。
| ビームライン | 供給ビームタイム[1シフト=8時間] | |
| BL02B2 | 粉末結晶構造解析 | 12シフト |
| BL17SU | 理研 物理科学III | 12シフト |
| BL20B2 | 医学・イメージングI | 9シフト |
| BL20XU | 医学・イメージングII | 15シフト |
| BL25SU | 軟X線固体分光 | 21シフト |
| BL27SU | 軟X線光化学 | 12シフト |
| BL28B2 | 白色X線回折 | 9シフト |
| BL37XU | 分光分析 | 12シフト |
| BL40B2 | 構造生物学II | 24シフト |
| BL40XU | 高フラックス | 18シフト |
| BL43IR | 赤外物性 | 12シフト |
| BL47XU | 光電子分光・マイクロCT | 18シフト |
(2)2009Aの第1期(平成21年4月~同年6月中旬)を対象とするもの
産業利用ビームラインI, IIおよびIIIは利用期を2回に分けて年4回の締め切りを設けています。今回の応募分は、平成21年4月~同年6月中旬にシフトを割当てます。各課題の利用時期は、採択後に調整します。
| ビームライン | 手法、装置 | 供給ビームタイム [1シフト=8時間] |
| 産業利用I(BL19B2) | 粉末回折装置、多軸回折計、X線イメージングカメラ、極小角散乱、蛍光X線分析 | 117シフト |
| 産業利用II(BL14B2) | XAFS | 117シフト |
| 産業利用III(BL46XU) | 多軸X線回折計、薄膜構造評価用X線回折計、硬X線光電子分光装置 | 117シフト |
なお、ビームライン・ステーションの整備状況はSPring-8ホームページのビームライン情報でご確認ください。不明な点はそれぞれのビームラインの担当者にお問い合わせください。
また、ビームラインを選ぶ際にはSPring-8利用事例データーベースも御活用ください。
(3)運転モード
| ・2009Aのセベラルバンチ運転モード | |
Aモード: |
203bunches(蓄積リング全周において等間隔に203個のバンチに電子が入っている。) |
Bモード: |
4-bunch train×84(連続4バンチのかたまりが、全周において等間隔に84ある。) |
Cモード: |
11-bunch train×29(連続11バンチのかたまりが、全周において等間隔に29ある。) |
*Dモード: |
1/7-filling+5bunches(全周を7等分し、1/7には連続して85mA相当の電子が入り、残りの部分は等間隔5カ所に各3.0mA相当のバンチがある。) |
*Eモード: |
2/29-filling+26bunches(全周を29等分し、2/29には連続して63.6mA 相当の電子が入り、残りの部分は等間隔26カ所に各1.4mA相当のバンチがある。) |
| *運転モードの希望がある場合は、ポップアップメニューから選んでください。第1希望と第2希望のフィリングでは、どの程度効率が違うかを申請書「その他」欄に記述してください。 *上記DおよびEモードはA期(2009A、2010A、…)のみ運転します。B期(2009B、2010B、…)のDおよびEモードはそれぞれ1/14-filling+12bunchesおよび4/58-filling+53bunchesの予定です。 |
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4.申請方法
Webサイトを利用した電子申請となります。郵送、宅配、FAX、メール、持ち込みによる申請は受け付けません。以下のUser Informationウェブサイトから申請してください。
User Information : https://user.spring8.or.jp/
トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書>課題申請/利用計画書作成
『成果の形態および課題種』の選択画面で“成果を専有しない”をチェックし、「重点産業利用課題」を選択してください。
課題を申請するには、まずユーザーカード番号とパスワードでログインする必要があります。まだユーザーカード番号を取得していない方は、ユーザー登録を行ってください。
なお、実験責任者は、ログインのアカウントのユーザー名で登録されるため、代理で課題申請書を作成する場合は、実験責任者のユーザーカード番号で作業のうえ、提出する必要があります。その場合、アカウントやパスワードの管理は実験責任者の責任の下でお願いします。
また、Web申請にあたり、申請者(実験責任者)だけでなく共同実験者も全員ユーザー登録が必要となります。従って申請者(実験責任者)は、課題の申請手続きを行う前に、共同実験者に対してユーザー登録を行うように指示してください。
詳しい入力方法については、SPring-8利用研究課題オンライン入力要領をご参照ください。
また申請書の記入要領については、「SPring-8利用研究課題申請書記入要領」をご参照ください。また、下書きファイルに記入してからWebにコピー・ペーストで入力されると、一通り内容を確認した上で入力できますので便利です。また、共同実験者やコーディネーターとの打ち合わせにご利用ください。
また、もし重点産業利用課題枠が応募多数で選定されなかったときに、一般課題として受け入れ可能であった場合、一般課題として採択されることを望まれる方は申請書「1.研究課題名(日本語)」の最後に[一般課題可]と記述してください。なお、一般課題として採択される場合は後で説明する「報告書等公開延期申請」はできません。
5.応募締切
平成20年12月11日(木)午前10時JST(提出完了時刻)
電子申請システムの動作確認はしておりますが、予期せぬ動作不良等の発生も考えられます。申請書の作成(入力)は時間的余裕をもって行って頂きますようお願いいたします。
Web入力に問題がある場合は「11.(1)問い合わせ先」へ連絡してください。応募締切時刻までに連絡を受けた場合のみ別途送信方法の相談を受けます。
6.申請受理通知
申請が完了し、データが正常に送信されれば、受理通知と申請者控え用の誓約事項のPDFファイルがメールで送られますので、確認してください。メールが届かない場合は申請が受理されていない状態になっており、申請ページでエラーがでている、または「提出」操作を行っていない可能性がありますので、必ず確認してください。
7.審査について
課題の選考は、学識経験者、産業界等の有識者から構成される「利用研究課題審査委員会」(以下「課題審査委員会」という。)により実施されます。課題審査委員会は、「重点産業利用領域」として領域指定された趣旨に照らして優秀と認められる課題を選定します。審査は非公開で行われますが、申請課題との利害関係者は当該課題の審査から排除されます。また、課題審査委員会の委員は、委員として取得した応募課題及び課題選定に係わる情報を、委員の職にある期間だけでなくその職を退いた後も第三者に漏洩しないこと、情報を善良な管理者の注意義務をもって管理すること等の秘密保持を遵守することが義務付けられています。なお、審査の経過は通知いたしませんし、途中段階でのお問い合わせにも応じられませんので、ご了承ください。
審査は以下の観点に重点を置いて実施します。
(i)科学技術における先端性を有すること
(ii)産業利用上の成果創出に資すること
(iii)課題分類の趣旨に合致すること
(iv)研究手段としてのSPring-8の必要性
(v)実験内容の技術的な実施可能性
(vi)実験内容の安全性
8.審査結果の通知
審査結果は、申請者に対して、平成21年2月上旬に文書にて通知します。
9.成果公開について:報告書提出と報告書公開延期申請
SPring-8を利用して得られた解析結果及び成果は、以下の利用報告書に取りまとめて提出していただきます。
(i) 利用報告書
利用終了日から60日以内にUIサイトからオンライン提出してください。報告項目(様式14)は、提出書類を参照してください。
(ii) 重点産業利用課題報告書(和文)
課題採択後に利用業務部より送付される文書に記載しております締切日までに提出してください。なお、提出方法は「電子データ(原則としてMSワード)」を電子メールまたは郵送で所定の宛先に提出していただきます。
前述の報告書のうち「利用報告書」は、2009A期終了後60日目から2週間後にWeb公開します。「重点産業利用課題報告書」は印刷公表とします。ただし、提出した上記2つの報告書に関して、利用者が製品化や特許取得などの理由により公開の延期を希望し、所定の手続きにより認められた場合には、上記2つの報告書共に公開を最大2年間延期することができます(2つの報告書自体は、締切日までに必ず提出していただきます)。公開延期期間満了時には、公開延期理由の結果・成果の報告をしていただきます。
利用報告書の提出数がある程度まとまった段階で、利用報告会を開催しますので、公開延期が認められた課題を除き、SPring-8が開催する報告会での発表をお願いいたします。
また、SPring-8を利用して得られた成果に関しては、成果公開を延期中のものを含めて、特許出願、特許取得、製品化につながった場合は、速やかにその概要を報告していただきます。
SPring-8の対外的なPR等のため、成果の使用について別途ご相談させていただくことがあります。
10.その他
(1)消耗品の実費負担について
利用実験において実験ハッチにて使用する消耗品の実費(定額分と従量分に分類)について、共用ビームタイムを利用する全ての利用者にご負担いただきます。
定額分:10,300 円/シフト(利用者別に分割できない損耗品費相当)税込
従量分:使用に応じて算定(液体ヘリウム、ヘリウムガス及びストックルームで
提供するパーツ類等)
なお、2009A期において外国の機関から応募される課題につきましては、消耗品費実費負担分の支援を予算要求中です。平成21年度予算成立後その内容が確定します。消耗品実費負担に対応する利用方法の詳細につきましてはSPring-8ホームページのSPring-8における消耗品実費負担に対応する利用方法の詳細についてをご覧ください。
(2)知的財産権の帰属
課題実施者がSPring-8を利用することによって生じた知的財産権については、 課題実施者に帰属します。
なお、JASRIスタッフが共同研究者として実施している場合は、ご連絡ください。
JASRIスタッフの発明者としての認定につきましては、ケース毎に判断します。
(3)生命倫理及び安全の確保
生命倫理及び安全の確保に関し、申請者が所属する機関の長等の承認・届出・確認等が必要な研究課題については、必ず所定の手続きを行っておく必要があります。なお、以上を怠った場合または国の指針等(文部科学省ホームページ「生命倫理・安全に対する取組」を参照)に適合しない場合には、審査の対象から除外され、採択の決定が取り消されることがありますので注意してください。
(4)人権及び利益保護への配慮
申請課題において、相手方の同意・協力や社会的コンセンサスを必要とする研究開発または調査を含む場合には、人権及び利益の保護の取り扱いについて、必ず申請前に適切な対応を行っておいてください。
(5)次回2009A期第2期利用時期(平成21年6月下旬~同年7月)の応募締切
平成21年2月中旬をめどに実施する予定です。
11.問い合わせ先
(1)課題Web申請について
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
財団法人 高輝度光科学研究センター 利用業務部
TEL:0791-58-0961 FAX:0791-58-0965
e-mail: sp8jasri@spring8.or.jp
(2)SPring-8相談窓口
「このような研究をしたい」という要望から、SPring-8の必要性、手法の選択や具体的な実験計画の作成にいたるまで、ご相談を受付け、コーディネーターを中心に課題申請のご支援をさせていただきます。
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
財団法人 高輝度光科学研究センター 産業利用推進室
TEL:0791-58-0924
e-mail: support@spring8.or.jp