大型放射光施設 SPring-8

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パーソナルツール
 

BL25SU 2次元表示型角度分解型光電子分析器(2D-PES)

問い合わせ番号

INS-0000000493

  表面の原子配列やスピン配列、電子状態を研究するために、2次元表示型球面鏡電子エネルギー分析器が設置されています。この分析器の構造を下図に示します。このアナライザーの特徴はサンプル(S)から放出された光電子が放出された方位と同じ方位で収束点(A)に電子が収束することです。収束点のピンホールを通過した電子がスクリーンに投影されるため、エネルギー分析された光電子の強度の角度依存性を測定することができます。測定可能な角度は ± 60°で、エネルギー分解能は 0.2% です。左右円偏光で得られる2枚の光電子回折パターンは原子配列のステレオ写真になります。 また、光電子回折やオージェ電子回折パターンは、光電子(オージェ電子)ホログラムとして利用することができ、ここから立体的な原子配列が得られます。

エネルギー  200~1000eV 
 エネルギー分解能 0.25eV 
 測定角度  ±60°
 角度分解能  0.6°
 スポットサイズ  0.4 mm

二次元表示型光電子分光装置の概略図

 

  • 典型的な原子配列のステレオ写真。(タングステン結晶)
最終変更日 2006-02-09 09:32