大型放射光施設 SPring-8

コンテンツへジャンプする
» ENGLISH
パーソナルツール
 

BL44B2 概要

問い合わせ番号

INS-0000000546

ビームラインの概要

 BL44B2は、全散乱を利用した物質科学ビームラインです。原子配置の長距離秩序に基づくブラッグ反射と短距離秩序に基づく散漫散乱を一緒くたに扱う全散乱では、広い散乱ベクトルQの範囲を高いQ分解能で測定することが必要です。このビームラインの計測システムを使えば、30 Å-1の範囲を10-4Å-1の分解能で測定できるだけでなく、106カウントの統計精度に相当する相対誤差0.1%台を保証します。そのため、周期性の有無に関わらず、あらゆる材料の構造解析に必要な全散乱データが得られます。

[参考文献]
K. Kato and H. Tanaka, Adv. Phys.: X 1, 55-80 (2016).
http://dx.doi.org/10.1080/23746149.2016.1142830

K. Kato et al., AIP Conf. Proc. 1234, 875-878 (2010).
https://doi.org/10.1063/1.3463354

研究分野

  • 結晶性材料の結晶・局所構造解析
  • 非晶質・ナノ材料の局所構造解析
  • 多孔質材料等の階層構造解析

キーワード

  • 測定手法
    全散乱、粉末回折
  • 装置
    二軸粉末回折計(一次元光子計数型検出器搭載)、窒素吹付低温装置(-180~200℃)、窒素吹付高温装置(室温~800℃)、In situガス吸着システム

光源と光学系

 偏向電磁石から発生した放射光は、光学ハッチのSi111二結晶分光器で分光された後、PtコートSiミラーで高次光の低減と二次元集光が行われます。利用可能なエネルギーは11.5 keV (1.08 Å)から27.6 keV (0.45 Å)で、試料位置でのビームサイズは垂直方向が0.5 mm、水平方向が3.0 mmです。

  • X-rays at sample
    Energy range 11.5 ~ 27.6 keV
    Energy resolution 10-4 in ΔE/E
    Photon flux 1011 photons/s
    Beam size 0.5 mm (V)×3.0 mm (H)
    ビームラインのレイアウト

    ビームラインのレイアウト

実験ステーション

実験ハッチには、一次元光子計数型モジュール(DECTRIS社製MYTHEN)が15台、湾曲上に隙間なく配置された二軸粉末回折計が常設されています。隣り合ったモジュールが重なった部分を利用することで、二次元検出器を使わずに粉末試料の粒度を評価することができます。一度に測定可能な2θ範囲は1°から153°で、分解能は0.01°です。また、2回連続測定による高分解能(0.005°)測定も可能です。この計測システムには独自の感度ばらつき補正係数が組み込まれており、106カウントに至る広い範囲でポアソン統計に則ったデータを得ることができます。試料温度は、窒素吹付装置で-180℃から800℃まで連続的に制御可能です。また、キャピラリーを回転させながらガスを導入できるIn situガス吸着システムも常設されています。

[参考文献]
K. Kato et al., J. Synchrotron Rad. 26, (2019).
https://doi.org/10.1107/S1600577519002145

全散乱用検出器システム

全散乱用検出器システム

文献検索

BL44B2 PUBLICATION SEARCH

 

連絡先

(注)e-mailアドレスは@マーク以下を省略していますので、アカウントの後に@spring8.or.jpを付けてください。

加藤 健一 
理化学研究所 放射光科学研究センター
〒679-5148 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
Phone : 0791-58-2942
e-mail : katok

最終変更日 2019-04-22 10:47