特定放射光施設ユーザー協同体(SpRUC)

機能磁性材料分光研究会
研究分野 物質基礎, 物質応用
関連するビームライン                  
SPring-8 BL17SU, BL23SU, BL25SU, BL39XU
NanoTerasuBL13U
研究会連絡先(問い合わせ窓口) 大河内 拓雄
所属:兵庫県立大学 高度産業科学技術研究所
Email: o932t023(at) guh.u-hyogo.ac.jp
研究会の概要、活動目標・目的

本研究会は、スピントロニクス材料や永久磁石材料などの機能性磁性材料の磁気特性の解明を目的とする研究者および学生会員で構成する。将来、機能性磁性材料としての応用が期待される基礎材料に関する磁性研究も本研究会のスコープに含まれる。主な実験手法は、X線吸収分光(XAS: X-ray Absorption Spectroscopy)およびX線磁気円二色性(XMCD: X-ray Magnetic Circular Dichroism)による放射光ナノ磁気解析である。
研究会の活動として、SPring-8およびNanoTerasuを活用した研究成果の質と量の向上を目指し、主にメーリングリストを通じて測定・解析に関する情報交換や研究協力を促進する。また、定期的な研究会の開催を通じて、ビームラインへの先端測定装置の導入提言、将来のビームライン再編に向けた意見集約、さらには機能磁性材料を基軸とする新分野創成に向けた研究展開について議論を行っていく。新規ユーザーの開拓に向けて、本研究会メンバーが所属する各学会を通じて積極的な情報発信を行うとともに、他の方法についても検討する。
放射光の偏光特性を活用したX線吸収分光は、機能磁性材料の磁気特性の起源解明のための強力かつ直接的な手法である。XMCDではスピン磁気モーメントや電子状態の情報を元素選択的に得ることができ、薄膜試料やナノ構造磁性材料を非破壊かつ高感度に分析できる利点がある。現在、SPring-8のBL25SUとBL23SU、BL39XUではそれぞれ軟X線MCDおよび硬X線MCDの実験環境が整備されており、これらのビームラインは本研究会の重要な研究拠点となっている。さらに、最近運用を開始したNanoTerasu BL13Uの活用は今後の研究開発においてとりわけ重要となる。
放射光を用いた他の磁性解析手法としては、磁気コンプトン散乱や共鳴X線磁気散乱も広く利用されている。本研究会ではXMCDおよび関連技術を主要な実験手法として活用しつつ、これらの手法との相補的利用の可能性を探索する。さらに、これらの手法を主たる実験手法とする他のSpRUC研究会とも連携し、機能性磁性材料の研究を幅広く推進することを目指す。