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SPring-8ユーザ協同体(SPRUC)研究会


研究会の名称

角度分解非弾性散乱分光研究会

研究会連絡先(問い合わせ窓口)

氏名: 福井 宏之
住所: 〒679-5198兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
電話:
email: fukuih (at) spring8.or.jp

研究分野

生命科学 ・ 物質基礎 ・ 物質応用 ・ 計測

関連するビームライン

BL35XU, BL43LXU

研究会の概要、活動目標・目的

本研究会は、分野に依らずmeVレベルのエネルギー分解能と、nm-1レベルの運動量分解能を持つ散乱分光手法を必要とするユーザーに議論の場を提供するものである。実際、この手法は、上記に挙げた分野で利用されてきたし、それぞれの分野の研究会では関連するビームラインとしてリストアップされてきた。一方で、技術的な観点から高分解能非弾性散乱法に特化したユーザーグループは存在しなかった。本研究会の主たる活動目標を以下のとおり掲げる。

  1. 相互の利用方法についての情報交換
    本手法を用いるユーザーは広分野にわたり、独自に研究を進めてきた。それぞれが抱える問題点について議論し、その解決策や今後の展望などについて、主に技術的な観点から議論する。
  2. ビームライン現状についての情報共有と高度化の提言
    2021年に実施されたIXSとNRSとのビームライン再編において、本手法を用いるユーザーの意見集約を行う場が存在しなかった。このことを踏まえ、ここのユーザーが抱える問題点、今後の展開、施設への要望を共有し、今後のビームライン高度化やSPring-8アップグレードにおいての議論を行う。
  3. 他ビームライン等の相補的利用に関する議論
    本手法は原子ダイナミクスというユニークな情報を与えるが、この測定だけで研究を完結させるのは難しい。他ビームラインを用いた試料の構造的評価(BL02B1、BL04B2、BL10XU等)や元素分別振動測定(XASビームライン、BL35XU-NRS)などとの相補的利用について議論する。
  4. 国内外の動向についての情報共有
    meVのエネルギー分解能をもつX線非弾性散乱実験を行えるビームラインは世界でも限られている。海外の放射光施設における装置の現状や、どのようなテーマの研究が進められているかについての情報共有を行う。
  5. 本手法の潜在的利用者への普及活動
    本手法を用いた研究成果の発信や新しい展開についての情報収集を行うことで、潜在的な研究分野およびユーザーの発掘を行う。さらに、未経験者の受け入れ窓口としての役割を果たす。


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