BL02B2 概要
Inquiry number
INS-0000000409
ビームラインの概要
ビームラインBL02B2は、高エネルギー放射光を利用した粉末回折用ビームラインです。本ビームラインでは、粉末試料の定性分析から、物性の発現と密接に関連した構造物性研究に至るまで幅広い分野を対象としています。一次元半導体検出器6台を搭載した多連装型回折計では、迅速な粉末回折実験やマルチスケールの時間分解測定が可能であり、一次元半導体検出器に加えてフラットパネル検出器も利用可能です。本装置では、サンプルチェンジャーを利用することで最大50試料の30~1100 Kまでの温度変化を含めた自動測定が可能です。なお、サンプルチェンジャーや冷凍機などの機器の切替についても自動化されています。一方、大型デバイシェラーカメラでは、精密構造解析に必要な統計精度の高い粉末回折データを測定することができます。大型デバイシェラーカメラと多連装型回折計は、時間を掛けずに切り替えることが可能です。ビームラインの常設機器および利用可能な各種アタッチメントは下記の通りです。また、キャピラリ自動装填装置を用いた試料準備も可能です。なお、各種アタッチメントをご利用になる場合はビームライン担当者までご相談ください。
研究分野
- 結晶性物質における物性に密接に関連した電子密度レベルでの精密構造研究
- 構造相転移の研究
- 粉末回折データを用いた構造決定
- リートベルト法による構造精密化
- その場・オペランド粉末構造計測(ガス溶媒雰囲気、光照射下など)
キーワード
- 測定手法
高エネルギー放射光粉末回折、極限条件下粉末回折 - 装置
自動その場粉末回折装置、多連装型一次元半導体検出器、二次元フラットパネル検出器、高温及び低温窒素ガス吹き付け型装置、サンプルチェンジャー - 各種アタッチメント
Heガス吹付装置、ガス吸着その場X線計測装置、クライオスタット、電気炉、光照射用レーザー、キセノン光源、各種光学分光器
光源と光学系
光学系は、主に、Si(1 1 1)を利用した二結晶分光器と高調波を除去するための縦方向集光ミラーで構成されています。
- 試料位置でのX線
エネルギー範囲 12 ∼ 37 keV エネルギー分解能 ΔE/E = ∼ 2 × 10-4 フォトンフラックス ∼ 1011 phonons/s ビームサイズ 3.0 (H) × 0.5 (V) mm - ビームラインのレイアウト
実験ステーション
参考文献
J. Synchrotron Rad., 27 (2020) 616–624.
Review of Scientific Instruments, 88 (2017) 085111.
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 467-468 (2001) 1045.
文献検索
連絡先
(注)e-mailアドレスは@マーク以下を省略していますので、アカウントの後に@spring8.or.jpを付けてください。
河口 彰吾
(公財)高輝度光科学研究センター(JASRI)
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
Phone: 0791-58-0833
FAX: 0791-58-0830
e-mail: kawaguchi
山田 大貴
(公財)高輝度光科学研究センター(JASRI)
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
Phone: 0791-58-0833
FAX: 0791-58-0830
e-mail: h_yamada
小林 慎太郎
(公財)高輝度光科学研究センター(JASRI)
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
Phone: 0791-58-0833
FAX: 0791-58-0830
e-mail: kobayashi.shintaro
森 祐紀
(公財)高輝度光科学研究センター(JASRI)
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
Phone: 0791-58-0833
FAX: 0791-58-0830
e-mail: yuki.mori