SPring-8, the large synchrotron radiation facility

Speaker : Yoshichika Onuki

Language : Japanese

Affiliation : 琉球大学理学部

Title : Eu希土類化合物の価数とカイラル遷移金属化合物の電子状態

Abstract :
Eu化合物と遷移金属化合物の純良単結晶育成と、その電子状態についてお話ししたい。Eu化合物では、EuGa₄, EuAl₄など15種類の単結晶を育成し、磁化やドハース=ファンアルヘン(dHvA)効果から電子状態を明らかにした。EuAl₄などではCDW発現も見出した。これらの化合物はほとんどがEu-2価であるが、圧力を加えると、例えばEuGa₄は7GPaからEu-3価の電子状態に価数転移する。ごく少数ではあるが常圧でEu-3価として知られるEuPd₃, EuCo₂Si₂もあり、その単結晶のdHvA効果からそのフェルミ面も明らかにした。現在Eu化合物の重い電子状態に迫ろうとしている。更に、遷移金属化合物では、V₂Ga₅, CoGa₃, TiGa₃, ZrGa₃の正方晶化合物、あるいは結晶反転対象の破れたRh₂Ga₉, Ir₂Ga₉,カイラル構造のVSi₂, NbSi₂, TaSi₂のフェルミ面の性質を明らかにした。これらの電子状態にも触れたい。

Organizer：Shin-ichi Fujimori
Mail : fujimori@spring8.or.jp
PHS : 3914