| SPring-8 | BL02B2, BL04B1, BL08W, BL19B2, BL27SU, BL37XU |
本研究会ではマテリアルとその機能、その奥にある基礎物理過程の解明を目指し、
(1)SPring-8/SPring-8-IIを中心とした放射光の硬X線と、SPring-8/SPring-8-II/ナノテラスを中心とした放射光の軟X線、
(2)J-PARC(日本)、MuSIC(日本)を中心として、RAL(英国)、PSI(スイス)、TRIUMF(カナダ)のミュオン、の2つの量子ビーム特性の違いを生かして科学研究を進めます。そして、SPring-8/SPring-8-II/ナノテラスのユーザーとミュオンユーザーの間で量子ビーム連携利用の利点と課題を理解し、共有し、成果の最大化と波及を目指します。放射光は様々な測定手段で信頼できる科学データが得られ、蓄積された実験ノウハウを基盤とした自動化やリモート測定システムの整備が進んでいます。一方、ミュオンは物質表面から深くまで非破壊で調べられる画期的なプローブである一方、測定システムは未だ発展途上です。これらの相補的なプローブを利用し科学技術交流を進めることで、先端分析法の開発、新分野/新領域の開拓、新規ユーザー群の獲得を進めます。
第8期(2期目)の本研究会は、放射光とミュオン(負ミュオン、正ミュオン)を相補的に利用し、
(i)物質表面(~nm)から深部(~cm)にいたるあらゆる位置で、元素およびその化学状態および構造等を調べる3次元の分析スキームの確立を引き続き目指します。さらに、
(ii)物質内部の機能・状態と元素の関係、水素が関与する現象を調べ、新しい知見を得ることを目指します。具体的には、二つのプローブで同一の測定試料の利用、そのための共通試料ホルダーと変換アタッチメント等の試料運搬システムの開発に取り組みます。
放射光とミュオンの科学研究対象はそれぞれ多岐にわたっており、実験エビデンスを基盤として異なるバックグラウンドを持つ研究者間で、勉強会や科学セミナーでフラットな議論をもとに、既存概念に捕われない科学の新しい地平線を切り拓きます。また装置開発と科学研究の両方に関わる研究者の交流を通して、AIによる効率的な実験実施と自動解析やビッグデータの活用や共通プラットホーム化などを新技術の導入も視野に入れつつ推進し、それぞれの利用施設における研究体制をハード、ソフトの両面から強化します。
第8期の後半に始まるブラックアウトは視野を広げる良い時間であると、本研究会では前向きにとらえています。ボトムアップでの研究会全体の向上を行います。
本研究会では、第8期の2年間は以下を実施する予定です。