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SPring-8ユーザ協同体(SPRUC)研究会


研究会の名称

固液界面研究会

研究会連絡先(問い合わせ窓口)

氏名: 若林 裕助
住所: 〒980-8578 仙台市青葉区荒巻字青葉6-3
電話: 022-795-7750
email: wakabayashi (at) tohoku.ac.jp

研究分野

物質基礎 ・ 物質応用 ・ 計測

関連するビームライン

BL01B1, BL07LSU, BL13XU, BL27SU, BL28B2, BL37XU, BL39XU, BL43IR, BL47XU

研究会の概要、活動目標・目的

固体と液体の界面は電池や不均一触媒を含む様々な化学反応の場であり,実用的な観点での重要性は極めて高い。一方で物理の観点では非平衡統計力学に繋がる大変に難しい対象であり, 今後の高度な測定技術・解析技術による現象解明,理論構築が強く望まれる対象である。本研究会では,この固液界面に対して分光・回折散乱・理論を跨いで挑戦する。放射光科学の観点では,物質移動を伴う比較的時定数の遅い現象が本質であり,かつ界面への非接触測定が望まれる固液界面は,他の手法に対して放射光の利点が大きい対象である。コヒーレント回折で界面の構造が観測できるようになれば,動的な化学平衡状態を観測できる事であろう。この観点からも今後,SPring-8で固液界面の研究を推進する事の意義は大きい。
 本研究会はSPRUC分野融合(実用)グループを母体とする。そのため,産業界からの参加も見込まれ,物理・化学・ものづくりの結集を目指す。関連するビームラインとして挙げたビームラインはEXAFS,表面回折,光電子分光など,実際に分野融合(実用)グループの活動で使用した物であるが,広いユーザーによって別の切り口での研究が推進されるようになれば,それに対応して増える事が見込まれる。活動目的は,学術・産業をまたいだ技術交流と,議論を通した研究推進である。特に固液界面研究では各グループが試料セルを独自開発しており,この部分の情報交換でも実際の研究には大きく役立つと期待される。必要に応じて施設,特にビームラインの測定器に関して,試料周りの環境共通化の要望を出すことも考えている。


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