コヒーレントについて
レーザーの光は、単色性に優れ、指向性を持ち、干渉性が良く、エネルギー集中度が高い(高輝度性)といった性質を持ちます。
これらの性質をコヒーレント(位相が揃っていること)という言葉を用いると、「時間的にも空間的にもコヒーレント(位相の揃った)光である」といい、一つの波長の光が一定の方向に規則正しく拡がらずに進む光のことを示します。
単色性
さまざまな光が混ざり合っておらず、どのくらい純粋なひとつの光であるかをいいます。太陽光は、さまざまな光が交じり合い、プリズムを通すと七色に分かれます。太陽光は、いろいろな波長または周波数の光で成り立っていることを意味します。
純粋なひとつの波長(周波数)すなわち単一波長(周波数)に近いかどうかということを表します。
指向性
光が一定方向にどの位ひろがらずに進むかを意味します。
レーザーポインタの光は、まっすぐ、広がらずに進みますが、電球の光は四方八方に散らばります。
干渉性
干渉とは、光の位相の相違によって、明暗の縞を発生させる現象をいいます。位相が異なることによって、光は相互に強めあったり弱められたりします。
太陽、懐中電灯などの一般的な光では、波長も位相もまちまちであるため、干渉効果がなかなか現れにくくなります。
高輝度性(エネルギー集中度)
太陽光では、光をレンズで集める(集光する)と、光のエネルギーが集中するため、紙や木を焼くことができます。このように、ある面積内の光を一点に集中することができます。レーザーなどの光は、エネルギー集中度が高く、高輝度性を示します。