大型放射光施設 SPring-8

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北川進先生のノーベル化学賞受賞について


2025年10月9日
理化学研究所 放射光科学研究センター
(公財)高輝度光科学研究センター

北川進先生のノーベル化学賞受賞について

 京都大学の北川進博士が「development of metal-organic frameworks」の業績により2025年ノーベル化学賞を受賞されました。北川博士は、金属有機構造体(MOF)としてそれまでにない新しい多孔性材料を開発され、大型放射光施設SPring-8を活用することによって、そこにガスの取り込みが可能であることを世界で初めて実証されました。

 北川進先生、この度はノーベル化学賞ご受賞をお慶び申し上げます。SPring-8におきましても、本受賞に関する業績に貢献できましたことを、関係者一同誇りに感じております。北川先生がSPring-8において実験・研究された姿を心に刻み、北川先生に続く成果がSPring-8/SACLAや将来のSPring-8-IIから創出されるよう、施設者として利用者各位へのより一層の支援に努めたく存じます。
 末筆ながら、今後北川先生における研究の益々のご発展をお祈りいたします。

理化学研究所 放射光科学研究センター センター長 石川哲也
(公財) 高輝度光科学研究センター 理事長 中川敦史

【ご参考】
北川先生には2002年より70件 の研究課題でSPring-8をご利用いただいております。

北川進先生が本業績に関しSPring-8を利用された課題(代表例)
「多孔性配位高分子錯体結晶のナノ細孔に物理吸着したメタン分子集団の直接観測」2002A期
「ゲスト特異性を持つナノ細孔の設計と評価」 2002B期 など