ナビゲーション


BL03XU 概要

Inquiry number

INS-0000001524

ビームラインの概要

 BL03XUビームラインは、化学・繊維企業、大学を中心とした19企業と学術研究者とが連合し、形成した19研究グループで構成された「フロンティアソフトマター開発専用ビームライン(Frontier Softmaterial Beamline:FSBL)産学連合体」が、ソフトマター・高分子材料の基礎・応用研究の発展及びそのための放射光技術の高度化に資することを目的として設置されました。

研究分野

研究分野としては、有機エレクトロニクス、ディスプレイ、燃料・太陽電池、印刷・塗料分野で用いられている有機・高分子薄膜の研究開発と、自動車、航空機、建設、あらゆる日常生活用品、生・医療材料、薬物伝送システム分野などで用いられているソフトマター・高分子製品の研究開発及び製造プロセスの技術革新をターゲットとしています。

キーワード

  • 測定手法
    微小角入射小角X線散乱、微小角入射広角X線散乱、X線回折、X線反射率測定
    透過型小角・広角X線散乱測定、時間分割小角・広角X線散乱同時測定
  • 装置
    薄膜用回折計、微小角入射X散乱用真空パイプ及び検出器架台
    小角・広角X線散乱測定用自動真空パイプ昇降架台、有機溶剤用ハッチ内ドラフト設備、有機溶剤用側室ドラフト設備、大型機器設置用光軸スペース(3m x 3m x 4m)及び機器搬入用ハッチ大型観音扉

光源と光学系

Energy Range 6keV~35keV
Energy Resolution ΔE/E~10-4
Photon Flux ~2x1012 (FE slit size is 0.3mm x 0.3mm)
Beam Size 140µm x 80µm (Horizontal x Vertical, FWHM, at detector position)

図1 FSBL(BL03XU)の光学機器コンポーネント配置図

実験ステーション

  • 第一ハッチ
    薄膜試料水平設置型四軸回折装置
    試料室は真空(~10 Pa)
    YAP(Ce)シンチレーション検出器
    微小角斜入射小角X線散乱用真空パイプ及び検出器架台
    薄膜用回折装置と真空パイプをゲートバルブを介し、接続する事が可能
    X線イメージインテンシファイアー+CCD(XRII+CCD)、R-AXIS IV++
    有機溶剤用排気設備

図2 第一ハッチにおける薄膜回折計、真空パイプ及び検出器架台の写真。
(a)カメラ長2mでのGISAXSレイアウト、(b)第二ハッチ実験時の真空パイプ、検出器退避レイアウト

  • 第二ハッチ
    透過型X線散乱測定用真空パイプ自動昇降架台。カメラ距離は0.3, 0.6, 1.1, 2.1, 3.1, 4.1m及び6mのレイアウトが可能。(6mのカメラの場合には事前申請が必要)
    X線イメージインテンシファイアー+CCD(XRII+CCD)、R-AXIS VII、Beam Monitor、Flat Panel Detector
    3m x 3m x 高さ4mの装置を持込、光軸上に設置することが可能。光軸高さは床面から約1360±20mm(6keV~20keV)
    有機溶剤用排気設備

図3 第二ハッチ写真及び小角散乱装置写真。
(a)小角・広角X線散乱測定装置、(b)ハッチ外観及び内部の大型装置設置用スペース

  • 測定準備室
    有機溶剤用ドラフト設備
    秤量装置(0.1mg~100g及び200g~60kgの2台)
    実体顕微鏡

文献検索 

BL03XU PUBLICATION SEARCH

 

連絡先

(注)e-mailアドレスは@マーク以下を省略していますので、アカウントの後に@spring8.or.jpを付けてください。

公益財団法人 高輝度光科学研究センター
放射光利用研究基盤センター
散乱・イメージング推進室 増永啓康
〒679-5198
兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
Tel:(直通)0791-58-0802(内線3935)
E-mail:masunaga
(0791-58-1911 FSBL事務局)

Website

http://fsbl.sakura.ne.jp/wp/

Last modified
カレンダー