銅に析出したfcc鉄ナノ粒子のフォノン状態密度の測定
問い合わせ番号
SOL-0000001310
ビームライン
BL09XU(HAXPES I)
学術利用キーワード
A. 試料 | 無機材料 |
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B. 試料詳細 | 金属・合金, 結晶 |
C. 手法 | 非弾性散乱, 核励起、メスバウアー過程 |
D. 手法の詳細 | 非弾性分光, 核励起及び核共鳴 |
E. 付加的測定条件 | 界面, 時分割(ナノ秒) |
F. エネルギー領域 | X線(4~40 keV) |
G. 目的・欲しい情報 | 局所構造, 欠陥、転位、歪み, フォノン |
産業利用キーワード
階層1 | 機械, 金属, 工業材料, その他 |
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階層2 | 触媒 |
階層3 | 磁性層 |
階層4 | 密度, 原子間距離 |
階層5 | 散乱 |
分類
A80.20 金属・構造材料, A80.30 無機材料
利用事例本文
核共鳴非弾性散乱はある特定の元素のフォノン状態密度を調べることのできるユニークな手法です。この手法を用いることで、メスバウアー元素を含む固体、液体、非晶質等の局所振動状態を測定することができます。核共鳴散乱がメスバウアー元素だけにより生じることから、ナノメートルサイズの金属が析出した試料中でも、析出粒子の振動状態だけをとりだして解析することが可能です。図に示すのは、Cu中に異なる粒子サイズで析出したfcc-Feについて測定したフォノン状態密度です。この結果から、ホスト元素であるCuの影響が30 nm程度にまでおよんでいることがわかりました。
図 Cu中に異なる粒子サイズで析出したfcc-Feについて測定したフォノン状態密度
画像ファイルの出典
所内報
誌名
Reaearch Frontiers 2001B/2002A
ページ
43
測定手法
画像ファイルの出典
図なし
測定準備に必要なおおよその時間
時間
測定装置
参考文献
文献名 |
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Phys. Rev. B66 (2002) 214304 |
関連する手法
アンケート
SPring-8だからできた測定。他の施設では不可能もしくは難しい
本ビームラインの主力装置を使っている
同種実験は本ビームラインの課題の30%以上を占めている
測定の難易度
中程度
データ解析の難易度
熟練が必要
図に示した全てのデータを取るのにかかったシフト数
4~9シフト