大型放射光施設 SPring-8

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亜鉛処理象牙質のXANES分析

問い合わせ番号

SOL-0000001405

ビームライン

BL19B2(X線回折・散乱 II)

学術利用キーワード

A. 試料
B. 試料詳細 生体材料
C. 手法 吸収、及びその二次過程
D. 手法の詳細 XAFS, XANES
E. 付加的測定条件 偏光(直線), 室温
F. エネルギー領域 X線(4~40 keV)
G. 目的・欲しい情報 局所構造, 元素分析(微量)

産業利用キーワード

階層1 製薬, 化学製品, その他
階層2 日用品(シャンプー,化粧品,歯磨き粉など)
階層3 生体
階層4 局所構造, 吸着状態
階層5 XAFS

分類

A80.60 食品・生活用品, M40.10 XAFS

利用事例本文

本事例では亜鉛処理した歯の象牙質についてZn-K吸収端におけるXAFS測定を行い、XANESを解析しました。目的の試料のXANESスペクトルと構造の異なった標準試料のスペクトルを比較することによって測定試料の目的元素周辺の局所構造を推定することが出来ます。このデータから、歯の象牙質に処理した亜鉛は、象牙質の主な構成物質であるアパタイトとコラーゲンのうちアパタイトに選択的に結合していることが明らかになりました。

Zn K吸収端のXANESスペクトル

画像ファイルの出典

私信等、その他

詳細

本間作

測定手法

XANESは、測定試料を構成する元素の電子状態や局所構造を調べられるユニークな測定方法です。この方法は、微量元素を含んだ結晶、非晶体、液体など様々な物質に適用でき、それらの微量元素の価数と局所構造に関する情報を得ることができます。

画像ファイルの出典

図なし

測定準備に必要なおおよその時間

2 時間

測定装置

装置名 目的 性能
XAFS XAFSスペクトルの取得 3.8keV-72keV

参考文献

文献名
X線吸収分光法-XAFSとその応用-太田俊明編

関連する手法

XMCD

アンケート

本ビームラインの主力装置を使っている

測定の難易度

中程度

データ解析の難易度

中程度

図に示した全てのデータを取るのにかかったシフト数

1シフト以下

最終変更日 2022-05-06 15:31