マイクロビーム回折
問い合わせ番号
SOL-0000001455
ビームライン
BL20XU(医学・イメージングII)
学術利用キーワード
A. 試料 | 有機材料, 生物・医学 |
---|---|
B. 試料詳細 | 蛋白質 |
C. 手法 | X線回折 |
D. 手法の詳細 | 単結晶構造解析 |
E. 付加的測定条件 | マイクロビーム(<1μm), 低温(〜液体窒素) |
F. エネルギー領域 | X線(4~40 keV) |
G. 目的・欲しい情報 | 構造解析, 結晶構造 |
産業利用キーワード
階層1 | 製薬 |
---|---|
階層2 | ドラッグデザイン |
階層3 | タンパク質 |
階層4 | 結晶構造, 形態 |
階層5 | X線散乱 |
分類
A80.50 製薬, M10.10 単結晶回折
利用事例本文
マイクロビーム回折はタンパク質などの結晶構造をを調べることのできるユニークな手法です。この手法を用いることで、普通の回折計では困難な微小結晶や比較的大きい結晶の局所的なの結晶構造を解析するための回折データを測定することができます。最近SPring-8で開発されたマイクロビーム技術によってサブミクロンの集光ビームサイズで回折実験に十分使えるフラックスのマイクロビームが可能になりました。
図に示すのは、10ミクロンの大きさのThermolysin単結晶について測定した振動写真法による回折パターンです。この結果から、結晶サイズ10ミクロン程度のタンパク質単結晶に関して2.0Å程度の高分解能回折データを計測可能であることがわかりました。
大きさ10ミクロンのタンパク質単結晶に関してマイクロ回折-振動写真法で測定した回折パターン
画像ファイルの出典
所内報
誌名
User experiment report 2004A
ページ
2004A0173
測定手法
マイクロ回折実験はフレネルゾーンプレート等の集光光学素子を用いて生成した集光ビームによって可能になります。この例では、比較的大きいタンパク質単結晶(約10ミクロン)の中の小さい領域(サブミクロン)からの回折パターンが得られています。
マイクロビーム回折実験装置の図
画像ファイルの出典
所内報
誌名
user experimental report 2004A
ページ
2004A0173
測定準備に必要なおおよその時間
2 シフト
測定装置
装置名 | 目的 | 性能 |
---|---|---|
フレネルゾーンプレート | マイクロビーム生成 | 理論分解能0.25ミクロン |
ビームモニタ2型 | 光学系の調製 | 画素サイズ4.3ミクロン |
参考文献
関連する手法
アンケート
SPring-8だからできた測定。他の施設では不可能もしくは難しい
ユーザー持ち込み装置を使った
測定の難易度
中程度
データ解析の難易度
中程度
図に示した全てのデータを取るのにかかったシフト数
4~9シフト