大型放射光施設 SPring-8

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パーソナルツール
 

Shearing interferometer

  • Spring8ならでは
  • 初心者向け

問い合わせ番号

SOL-0000001468

ビームライン

BL20XU(医学・イメージングII)

学術利用キーワード

A. 試料 生物・医学, 計測法、装置に関する研究
B. 試料詳細 生体(in vivo), 生体(in vitro), 生体組織、細胞系等, 生体材料
C. 手法 X線弾性散乱
D. 手法の詳細 干渉, 位相計測, 反射、屈折
E. 付加的測定条件 二次元画像計測
F. エネルギー領域 X線(4~40 keV)
G. 目的・欲しい情報 形態・巨視的構造

産業利用キーワード

階層1
階層2
階層3
階層4 元素分布, 形態
階層5 イメージング

分類

M60.20 X線CT

利用事例本文

空間的にコヒーレントなビームの半分を、X線プリズムによって偏曲させ、残りの半分と重ねることで、波面分割干渉計を実現させます。位相物体内部の高感度観察が可能で、位相の定量化も可能なユニークな手法です。X線プリズムによる偏曲角は、12keVで20マイクロラジアン程度です。画像検出器と試料の間の距離を5mm程度とすることが出来れば、シェア量は0.1ミクロンとなります。下図に、実験配置、カプトン膜の末端と、ナイロンのメッシュ(ピッチ93 ミクロン)の観察例を示します。

 

[ Y. Kohmura, T. Ishikawa, H. Takano and Y. Suzuki, Journal of Applied Physics 93, 2283-2285 (2003), Fig. 1, 2,
©2003 American Institute of Physics ]

画像ファイルの出典

原著論文/解説記事

誌名

Journal of Applied Physics, 93, 4, 2283

図番号

1,2

測定手法

高解像度の画像検出器によって、干渉縞を記録します。画像検出器の直前に試料を入れると、試料の異なるニ点を通った光が干渉を起こします。理想的な平面波照射に対して、合成された波では、試料二点での位相シフト量の差の分だけ、干渉縞の移動が観察されます。シェアリング干渉計が実現されており、試料二点が十分近ければ、微分位相が計測出来ます。

画像ファイルの出典

図なし

測定準備に必要なおおよその時間

12 時間

測定装置

装置名 目的 性能
神津製作所回折計 プリズム並進運動など
浜松フォトニクス ズーミング管

参考文献

文献名
Y. Kohmura, T. Ishikawa, H. Takano and Y. Suzuki, Journal of Applied Physics, 93, 4, 2283 (2003)

関連する手法

オフアクシスホログラフィー法

アンケート

SPring-8だからできた測定。他の施設では不可能もしくは難しい
本ビームラインの主力装置を使っている

測定の難易度

初心者でもOK

データ解析の難易度

中程度

図に示した全てのデータを取るのにかかったシフト数

2~3シフト

最終変更日 2019-11-21 16:50