ひずみスキャニング法によるショットピーニング材S45Cの表面残留応力測定
問い合わせ番号
SOL-0000001474
ビームライン
BL22XU(JAEA 重元素科学I)
学術利用キーワード
A. 試料 | 無機材料 |
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B. 試料詳細 | 金属・合金 |
C. 手法 | X線回折 |
D. 手法の詳細 | 粉末結晶構造解析 |
E. 付加的測定条件 | 応力付加、変形 |
F. エネルギー領域 | X線(>40 keV) |
G. 目的・欲しい情報 | 欠陥、転位、歪み |
産業利用キーワード
階層1 | 機械, 金属, 工業材料 |
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階層2 | 構造材(鉄、非鉄) |
階層3 | |
階層4 | 残留応力 |
階層5 | 回折 |
分類
A80.20 金属・構造材料
利用事例本文
ひずみスキャニング法は表面から内部のひずみまたは残留応力を調べることのできる有効な手法です。この手法を用いることで、熱による塑性変形をおこしたり表面加工を施した鉄鋼材や、コーティングによる母材との境界面の面内方向のひずみまたは残留応力を測定することができます。この測定手法は従来の応力測定法である2-sin^2法に比べて、非常に手短な時間で測定できること、試料を回転することがないので測定領域を特定することができることなどの特徴があります。図に示すのは、表面にショットピーニングを施したS45Cについて測定した面内方向に応力分布です。この結果から、表面から0.3mmまでの深さにおいて圧縮応力が入っておりそれ以降は無応力であることがわかり、この結果は表面を研磨しながらラボX線で測定した結果とほぼ一致しておりました。
図 ショットピーニングを施したS45C材の残留応力分布
画像ファイルの出典
私信等、その他
詳細
shobu@spring8.or.jp
測定手法
画像ファイルの出典
図なし
測定準備に必要なおおよその時間
8 時間
測定装置
装置名 | 目的 | 性能 |
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四軸回折計 | 表面から内部のひずみ取得 | 0.2×2.0mm 10sec/point |
参考文献
関連する手法
アンケート
SPring-8だからできた測定。他の施設では不可能もしくは難しい
最近2年以内に導入した装置を使った事例
測定の難易度
中程度
データ解析の難易度
中程度
図に示した全てのデータを取るのにかかったシフト数
2~3シフト