BL28XU 概要
Inquiry number
INS-0000001545
ビームラインの概要
BL28XU は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が平成21 年度に立ち上げた「革新型蓄電池 先端科学基礎研究事業」(通称、RISING 事業:Research and Development Initiative for Scientific Innovation of New Generation Batteries)の中核研究機関である京都大学が、高度解析技術の1つとしてSPring-8 に建設した革新型蓄電池先端科学基礎研究用のビームラインです。RISING およびその後継事業「革新型蓄電池実用化促進基盤技術開発」(通称、RISING2、平成28年度より5年間)、「電気自動車用革新型蓄電池開発」(通称、RISING3、令和3年度より5年間)において、時間分解能と位置分解能を併せ持つX 線回折やX 線吸収分光測定を用いた蓄電池反応のその場分析などに利用されています。
研究分野
- 二次電池
キーワード
- 測定方法
in situ、時分割、マイクロビーム - 装置
X線回折、X線吸収微細構造(XAFS)、硬X線光電子分光(HAXPES)
光源と光学系
- 光源
- テーパ付真空封入型アンジュレータ
- 主な光学素子
- 第1 ミラー(M1)、第2 ミラー(M2)、コンパクト分光器、第3 ミラー(M3)、第4 ミラー(M4)を備える。
- M1 とコンパクト分光器は液体窒素冷却である。
- M2、M3、M4 は水冷で、全てのミラーが白金とロジウムに塗り分けられている。
- M1 とM2 は水平方向に集光し、M3 とM4 は垂直方向に集光し、高次光を除去する。
- Si(111) 面とSi(220) 面の2 つのコンパクト分光器を備える。分光器シリコンチャンネルカット結晶を磁性流体回転導入軸シールを介して、サーボモータで駆動する。2 つの分光器を切り替えて利用することで4 から46 keV をカバーする。
- 分光器を用いないピンクビームも利用できる。アンジュレータのテーパ機構を利用することで、ピンクビームの波長を広帯域化することもできる。
ビームラインハッチ全体図
光学ハッチ
実験ステーション
- 8軸X線回折計(実験ハッチ1)
- シンチレーションカウンタ、イメージングプレート、二次元ピクセルアレイ検出器
- XAFS測定装置(実験ハッチ2)
- マイクロフォーカスKBミラー、21素子ゲルマニウム半導体検出器、CCD検出器、波長分散XAFS
- HAXPES(実験ハッチ2)
実験ハッチ1
実験ステーション
文献検索
BL28XU PUBLICATION SEARCH
連絡先
藤波 想
京都大学産官学連携本部 革新型蓄電池実用化促進基盤技術開発
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1 SPring-8 中尺ビームライン実験棟 研究室(1)
Phone : 0791-58-0803(代) PHS 3680
FAX : 0791-58-1819
e-mail : fujinami.so.8zkyoto-u.ac.jp
(注)e-mailアドレスの@マークは画像で表記しています。半角@に変更してご利用ください。