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BL35XU 核共鳴散乱装置

問い合わせ番号

INS-0000000516

核共鳴散乱装置

  • 概要
    核共鳴散乱ではおもに以下の3つの異なる手法、装置を利用しています。

    1. 核共鳴非弾性散乱装置
    2. 準弾性散乱装置
    3. 放射光メスバウア分光装置

    光学ハッチには液体窒素冷却ビームラインモノクロメータ、高分解能モノクロメータ、ベント型円筒ミラーが設置され、各手法や試料に合わせた光学系が選択されます。特定のエネルギー領域で強い強度を有するアンジュレータの特性から特定のエネルギー領域は利用出来ません。8keVから14keVおよび28keVから43keVの励起エネルギーを持つ核種の利用を希望される方はBL19LXUの利用をご検討下さい。またシングルラインメスバウアー光源を利用した実験をお考えの方はBL11XUの担当の方にお問い合わせ下さい。

  • 核共鳴非弾性散乱装置   57Fe, 151Eu、149Sm、119Sn and 161Dyの同位元素を含んだ物質についてmeV領域の局所的な原子・分子ダイナミクス観測を行うことができます。57Feを含んだ金属酵素について振動分光を通して鉄の配位を調べることができます。

  • 準弾性散乱装置   nsecから数100nsecの時間スケールでの原子・分子ダイナミクス観測を行うことができます。試料中に核共鳴散乱を生じる同位元素を含む必要はありません。

  • 放射光メスバウア分光装置   57Fe, 151Eu, 61Ni, and 174Ybなどの同位元素を含んだ物質について、価数・磁性・配位などの電子状態に関する局所的な情報を得ることができます。実験条件に応じてエネルギー領域、時間領域での測定から選択できます。時間領域メスバウアー分光は高速なAPD検出器により時間スペクトルを測定することにより実現されます。

最終変更日 2021-10-06 14:08
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