ヒ素蓄積植物における根断面のマイクロビーム蛍光X線分析
問い合わせ番号
SOL-0000001573
ビームライン
BL37XU(分光分析)
学術利用キーワード
A. 試料 | 生物・医学 |
---|---|
B. 試料詳細 | 生体組織、細胞系等 |
C. 手法 | 蛍光X線 |
D. 手法の詳細 | XANES, 微量元素分析 |
E. 付加的測定条件 | 低温(〜液体窒素) |
F. エネルギー領域 | X線(4~40 keV) |
G. 目的・欲しい情報 | 化学状態, 元素分析(組成), 元素分布 |
産業利用キーワード
階層1 | 環境 |
---|---|
階層2 | 環境物質 |
階層3 | 生体 |
階層4 | 元素分布 |
階層5 |
分類
利用事例本文
この事例は,ヒ素を高濃度に蓄積しながら,普通に生きながらえる植物試料についてマイクロビームによる蛍光X線分析を行ったものです。この手法を用いることで,植物の根の断面の元素分布や化学状態についての知見を得ることが可能となりました。
図に示すのは,凍結状態で測定した根断面の蛍光X線イメージングです。ヒ素や亜鉛などの元素分布を明らかにすることができました。
図 シダ植物の根の断面の蛍光X線イメージング
画像ファイルの出典
原著論文/解説記事
誌名
XRM2005 proc. (in press)
図番号
測定手法
この事例は,K-Bミラーによるマイクロビームによって得られています。ビームサイズは1ミクロン程度です。X線エネルギーは12.8keVとしています。蛍光X線の検出にはSi-SDDを用いました。
画像ファイルの出典
図なし
測定準備に必要なおおよその時間
6 時間
測定装置
装置名 | 目的 | 性能 |
---|---|---|
マイクロビーム調整装置 | マイクロビーム生成 | ビームサイズ1ミクロン程度 |
参考文献
文献名 |
---|
Jpn. J. Appl. Phys. (XRM2005 Proc., in press) |
関連する手法
ICP分析
アンケート
本ビームラインの主力装置を使っている
同種実験は本ビームラインの課題の30%以上を占めている
最近2年以内に導入した装置を使った事例
測定の難易度
熟練が必要
データ解析の難易度
初心者でもOK
図に示した全てのデータを取るのにかかったシフト数
4~9シフト