超薄片結晶からのX線回折像測定
問い合わせ番号
SOL-0000001632
ビームライン
BL41XU(生体高分子結晶解析 I)
学術利用キーワード
A. 試料 | 生物・医学, 計測法、装置に関する研究 |
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B. 試料詳細 | 生体高分子、結晶, 蛋白質, 医薬品 |
C. 手法 | X線回折 |
D. 手法の詳細 | 単結晶構造解析 |
E. 付加的測定条件 | 低温(〜液体窒素) |
F. エネルギー領域 | X線(4~40 keV) |
G. 目的・欲しい情報 | 分子構造, 構造解析, 機能構造相関 |
産業利用キーワード
階層1 | 製薬 |
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階層2 | 製剤 |
階層3 | タンパク質, 薬物 |
階層4 | 結晶構造 |
階層5 | 回折 |
分類
A80.50 製薬, M10.10 単結晶回折
利用事例本文
フラジェリンは、細菌の鞭毛を構成するタンパク質の1つです。このフラジェリンのフラグメントF41の結晶は、縦100µm横300µm、厚さ10µm以下の非常に薄い薄片結晶にしか成長しません(図1)。
図1. フラジェリン・フラグメントF41の薄片結晶の写真
右下のバーは300µmを表しています。
[ F. A. Samatey, K. Imada, F. Vonderviszt, Y. Shirakihara and K. Namba, Journal of Structural Biology 12, 106-111 (2000), Fig. 1,
©2000 Elsevier B. V. ]
実験室レベルのX線発生装置や従来施設のベンディングマグネットを光源に持つビームラインでは、このような超薄片結晶から解析可能なX線回折像を得ることは非常に困難でした。しかしBL41XUの持つアンジュレータからの高輝度なX線を利用することで高分解能・高精度なX線回折データを取得することができました。
画像ファイルの出典
原著論文/解説記事
誌名
F. A. Samatey, et al., J Struct Biol., 132(2), 106-111 Nov (2000)
図番号
1
測定手法
画像ファイルの出典
図なし
測定準備に必要なおおよその時間
0 時間
測定装置
装置名 | 目的 | 性能 |
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タンパク質結晶用回折装置 | X線回折像の記録 |
参考文献
文献名 |
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F. A. Samatey, et al., J Struct Biol., 132(2), 106-111 Nov. (2000) |
関連する手法
アンケート
SPring-8だからできた測定。他の施設では不可能もしくは難しい
本ビームラインの主力装置を使っている
測定の難易度
中程度
データ解析の難易度
中程度
図に示した全てのデータを取るのにかかったシフト数
4~9シフト