大型放射光施設 SPring-8

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BL45XU 概要

問い合わせ番号

INS-0000000552

ビームラインの概要

 理研構造生物学ビームラインI(BL45XU)はタンデム垂直アンジュレーターを光源とし、小角溶液散乱用(SAXS)と中広角散乱用(SWAXS)の2つの実験ステーションをもつブランチビームラインである。2つの実験ステーションはそれぞれ独立に同時利用することができる。現在はSAXSステーションのみ理研外の一般利用に供用されている。

 SAXSステーションの特徴は、非結晶生物関連試料や高分子材料からの散乱を測定するための理想的な光学系を備えていることである。光学系は、アンジュレーター光を2結晶(ダイヤモンド(111)反射)分光器にて単色化し、KB配置の水平・垂直平行化ミラーにより寄生散乱を抑えている。ビームタイム中の試料-検出器距離の変更は基本的に認めていない。全ビームタイムの約20%を共用ビームタイムとして拠出している。課題応募の前にビームライン担当者と連絡を取ることを勧める。

研究分野

  • SAXSステーション
    種々の条件下でのタンパク質、核酸溶液、膜、筋肉やミセル系など非結晶生物関連試料の構造を小角散乱・回折手法を用いて研究する。
  • SWAXSステーション
    ポリマー、脂質、複雑液体などのソフトマテリアルの構造を中・広角での散乱・回折手法を用いて研究する。

キーワード

  • 研究分野
    X線小角散乱, X線広角散乱
  • 測定装置
    SAXSステーション:PILATUS3X 2M、CCD型X線検出器(6インチX線II)、広角用フラットパネル、ストップト・フロー装置、溶液用高精度温度調整セル(5°Cから 80°C)、GI 用ステージ、SEC-SAXS
    SWAXSステーション:PILATUS300K-W

光源と光学系

  • タンデム垂直アンジュレータの仕様

    真空封止、直線偏光(垂直)
    周期長 37 mm
    繰り替えし数 37 + 37

  • SAXSの光学系

      アンジュレータからのX線ビームはX線に対して透明な2結晶分光器により分岐される。透過したX線ビームはSWAXS側で利用される。SAXSの分光器は6.5 keVから14 keVの範囲のエネルギーが選択可能であるが、通常は12.4 keVで利用している。また、分光結晶には高純度合成ダイヤモンド(8 × 7 × 0.8 mm3 (幅 × 高さ × 厚さ))の(111)面反射がブラッグ-ブラッグ配置で用いられている。12.4 keV以外のエネルギーを利用希望の方はビームライン担当者に連絡を取り、課題申請書にその旨を明記しておくことを望む。集光系は水平および垂直ミラーから構成され、それぞれ光源から 40.5 および 41.73 m に配置されている。集光点は光源から 57.5 m のところである。故に、縮小比は 2.48 : 1 である。両ミラーは Rh コートされており、計算では4 mrad の入射角および 12 keV のエネルギーにおいて 82% の反射率がある。寄生散乱を低減するために、3つの真空4象限スリットを備えている;分光器直下(slit1)、ミラー直下(slit2)、試料より2m上流(slit3, scatterless slits)、および試料直前(pinhole)。より詳しい情報は、T. Fujisawa et al., J. Appl. Cryst., 33, 797-800 (2000))を参照して下さい。

  • SWAXSの光学系

      SWAXSの光学系はSAXSの光学系である透過型2結晶分光器の第一結晶を透過した放射光を分光し利用している。分光器は7.5keVから14.0keVまでのエネルギー領域の単色X線を分光することが可能である。分光結晶はSAXSと同じものを用いている。集光系にはベントトロイダルミラーを利用している。実験ステーション内には2つのスリットを配置し、試料位置での寄生散乱を低減させている。スリットは通常、0.3mm x 0.3mmに設定している。

  • X-rays at sample
  1. SAXSステーション

    利用エネルギー領域 6.7 〜14.0 keV 12.4 keV (通常)
    エネルギー分解能 ΔE/E < 10-4
    フラックス ∼2 × 1011 photons/sec
    ビームサイズ 0.3 mm (水平方向) × 0.2 mm (垂直方向)

  2. SWAXSステーション (理研専用)

    利用エネルギー領域 7.5 〜14.0 keV
    エネルギー分解能 ΔE/E < 10-4
    フォトンフラックス ∼ 2 × 1011 photons/sec
    ビームサイズ (typically) 0.3 mm (水平方向) × 0.2 mm (垂直方向)

    図.BL45XUの構成

実験ステーション

文献検索

BL45XU PUBLICATION SEARCH

 

連絡先

(注)e-mailアドレスは@マーク以下を省略していますので、アカウントの後に@spring8.or.jpを付けてください。

引間 孝明
理化学研究所 放射光科学総合研究センター 基盤研究部 生命系放射光利用システム開発ユニット
〒679-5148 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
Phone : 0791-58-2839 
            0791-58-0802 (PHS 3398)
Fax : 0791-58-2834
e-mail : hikima

最終変更日 2016-04-11 11:33