高分解能結像型X線マイクロトモグラフィ
問い合わせ番号
SOL-0000001685
ビームライン
BL47XU(マイクロCT)
学術利用キーワード
A. 試料 | 無機材料, 有機材料, 生物・医学, 計測法、装置に関する研究 |
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B. 試料詳細 | 金属・合金, 半導体, 絶縁体・セラミックス, 非晶質、ガラス, 低分子有機材料, 高分子有機材料, 生体(in vitro), 生体組織、細胞系等, 生体材料, 生体高分子、非結晶, 医薬品, 環境関連物質 |
C. 手法 | 吸収、及びその二次過程 |
D. 手法の詳細 | |
E. 付加的測定条件 | 三次元画像計測(CT等), 高分解能画像計測(顕微鏡) |
F. エネルギー領域 | X線(4~40 keV) |
G. 目的・欲しい情報 | 形態・巨視的構造 |
産業利用キーワード
階層1 | 半導体, 記憶装置, 電池, 機械, 金属, 建設, 環境, 製薬, 工業材料 |
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階層2 | シリコン系半導体, 化合物半導体, 製剤, 繊維, コンクリート |
階層3 | 配線, 電極, 薬物, 錠剤 |
階層4 | 密度, 亀裂、空隙, 内部構造, 形態 |
階層5 | イメージング |
分類
M60.20 X線CT
利用事例本文
結像型X線マイクロトモグラフィは、X線CTの一種で、非常に高い空間分解能が特徴の高精度な手法です。この手法を用いることで、これまで観察が不可能だった1ミクロン以下の試料内部の3次元イメージを測定することができるようになりました。測定できる試料の大きさは、およそ直径100ミクロンまでです。
図に示すのは、珪藻土について本手法で測定した3次元再構成像です。この結果から、試料内の1ミクロン以下の微細な3次元構造が鮮明に見えていることがわかりました。
図 珪藻土のCT3次元像。左は全体像、右はデータ処理で試料を途中から切り落として表示したもの。
[ A. Takeuchi, K. Uesugi, H. Takano and Y. Suzuki, Review of Scientific Instruments 73, 4246-4249 (2002), Fig. 5,
©2002 American Institute of Physics ]
画像ファイルの出典
原著論文/解説記事
誌名
Rev. Sci. Instrum 73, 4246 (2002)
図番号
5
測定手法
この実験では、高い分解能を得るために、X線像を、可視光顕微鏡と同じようにX線用のレンズ(フレネルゾーンプレートといいます)を使って拡大しています。そうすることによって、100nm程度までの細かい内部構造のイメージングを可能にしています。
結像型X線マイクロトモグラフィのセットアップ図
画像ファイルの出典
私信等、その他
詳細
自作
測定準備に必要なおおよその時間
2 日
測定装置
装置名 | 目的 | 性能 |
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フレネルゾーンプレート | X線像の拡大 | 視野100ミクロン程度 |
ビームモニタ2 | 光学系の調整、データ取得 | ピクセルサイズ4.3ミクロン |
精密回転ステージ | 試料の回転 | 回転軸ぶれ精度0.2ミクロン以下 |
参考文献
文献名 |
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A. Takeuchi et. al., Rev. Sci. Instrum., 73, 4246-4249 (2002). |
関連する手法
X線CT
アンケート
SPring-8だからできた測定。他の施設では不可能もしくは難しい
本ビームラインの主力装置を使っている
測定の難易度
中程度
データ解析の難易度
中程度
図に示した全てのデータを取るのにかかったシフト数
1シフト以下