重元素をドープした部分溶融岩石の高空間分解能X線CT測定
問い合わせ番号
SOL-0000001706
ビームライン
BL47XU(マイクロCT)
学術利用キーワード
A. 試料 | 無機材料 |
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B. 試料詳細 | 絶縁体・セラミックス, 結晶性固体, 結晶, 鉱物・岩石 |
C. 手法 | 吸収、及びその二次過程 |
D. 手法の詳細 | |
E. 付加的測定条件 | 三次元画像計測(CT等), 室温 |
F. エネルギー領域 | X線(4~40 keV) |
G. 目的・欲しい情報 | 欠陥、転位、歪み, 形態・巨視的構造 |
産業利用キーワード
階層1 | その他 |
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階層2 | |
階層3 | |
階層4 | 密度, 表面・界面, 亀裂、空隙, 内部構造, 形態 |
階層5 | イメージング |
分類
M60.20 X線CT
利用事例本文
部分溶融状態の岩石は地球内部の重要な構成要素であり,結晶とメルトが作る3次元的な構造がその物性に大きく影響します。我々は部分溶融岩石の3次元構造を解明するために,メルトに濃集しやすい重元素をドープして部分溶融させた岩石試料をBL47XUの高空間分解能(~1 µm)X線CT装置を用いて3次元画像測定を行いました。図はディオプサイド(輝石の一種)とアノーサイト(長石の一種)を構成要素とする人工岩石に対してPbOを2wt%添加し高温高圧下で部分溶融させた試料のX線CT測定データの1スライス(断層写真)です。重元素が高濃度に濃集しているメルト部分の線吸収係数が非常に高いため,結晶部分との識別が可能となりました。
ディオプサイド - アノーサイト系の人工岩石に PbOを2wt%添加した部分溶融試料のX線CT画像の1スライス。明るい部分はメルト(現在はガラス),暗い部分はdiopside結晶(輝石の一種)である。黒い穴のような部分は試料合成中に入った気泡である。
画像ファイルの出典
所内報
誌名
user experimental report 2002A
ページ
263
測定手法
画像ファイルの出典
図なし
測定準備に必要なおおよその時間
1 シフト
測定装置
装置名 | 目的 | 性能 |
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X線CT装置 | 物体の内部構造を調べる | 空間分解能で約1µm程度 |
参考文献
文献名 |
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user experimental report 2002A |
関連する手法
アンケート
SPring-8だからできた測定。他の施設では不可能もしくは難しい
本ビームラインの主力装置を使っている
測定の難易度
初心者でもOK
データ解析の難易度
中程度
図に示した全てのデータを取るのにかかったシフト数
1シフト以下