2026年1月8日に開催された特定放射光施設ユーザー協同体(Specific Synchrotron Radiation Facility Users Community, SpRUC)の2025年度第3回評議員会で、第2期のSpRUC 会長に選出されました。2025年3月1日にSpRUCが発足するまでは、SPring-8ユーザー協同体(SPRUC)、すなわちSPring-8、SACLAのユーザー団体としての活動でしたが、これにNano Terasuが加わり、まさに、SpRUCのロゴが示すとおり、3つの施設を網羅する大きなユーザー団体としての活動になりした。新旧比較しますと、略称の呼び名は共通で馴染みがありますが、表記ではpが小文字になりました。まだ始まったばかりなので、新旧区別するときには、“新生スプラック”と言ったり、“小さいpのスプラック”と言ったりしていますが、象徴的に言うなら、“大きくなった小さいpのスプラック”といったところでしょうか。これまでの歴代SPRUC会長らにより推進されてきた活動を継承し、さらに、藤原明比古第1期SpRUC会長が築かれました方針を受け継ぎ、SpRUC会員および関連する科学技術分野の利益の最大化を目指して、これを実行に移していく時期と認識しております。
そのために、副会長、幹事は、次に示すように強力な布陣で臨みます。
SpRUC発足に象徴されるように、ここ数年は放射光利用研究にとって激動期といっていいでしょう。2025年3月に我が国初の第4世代放射光施設Nano Terasuでの共用ビームラインのユーザー利用が開始されました。さらに、SPring-8 においては第 4 世代大型放射光施設となるSPring-8-IIへのアップグレードのためのシャットダウンが2027年度半ばから始まり、アップグレード完了が2029年度に予定されています。
このシャットダウンのことをダークタイムやブラックアウトと言われることもありますが、その過ごし方は放射光ユーザーにとってはとても重要だと思います。この期間、気分を下げるのではなく、大事に活発に活動していこうという意味で“明るいダークタイム”になればと願っています。この目的のため、引き続き、SpRUCシンポジウム、BLs アップグレード検討ワークショップ、研究会活動を通して議論を行う予定です。さらには、文部科学省の量子ビーム施設利用推進委員会等にも積極的に働きかけたいと思っています。
また、SPring-8 夏の学校(後援)、SPring-8 秋の学校、研究会によるワークショップを活用して、この機会に、人材育成、利用者の裾野拡大に特に力を入れたいと考えます。
この放射光激動期を会員の皆様とともに、明るく、楽しみながら積極的な活動ができたらと思います。皆様どうぞご協力の程よろしくお願い申し上げます。
特定放射光施設ユーザー協同体 会長
兵庫県立大学大学院 理学研究科
田中 義人