大型放射光施設 SPring-8

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ニュースバル





 

ニュースバル電子蓄積リング
11mアンジュレータ

  兵庫県立大学高度産業科学技術研究所のニュースバル蓄積リングは軟X線領域放射光の産業利用(半導体リソグラフィー、LIGA、新素材開発、等)を目的とした周長118mのレーストラック型の中型リングである。ニュースバルへ入射される1.0GeV電子ビームはSPing-8線形加速器から供給される。ニュースバルではモーメンタムコンパクションファクター(α)を容易に正負に可変出来る様に通常の偏向電磁石の他に6台の逆偏向電磁石を採用しており、通常の正α運転の他に、negative α運転あるいはLow α運転時の電子ビームの短バンチ化が可能である。セル間には約2.5mおよび14mの磁石のない空間(直線部)があり、ここは電子ビームの入射用の機器や加速空洞を設置したり挿入光源を設置する。挿入光源用の直線部は4カ所用意されており、長尺アンジュレータ(11m)、短尺アンジュレータ(1.5m)、自由電子レーザー(光クライストロン)が設置されている。偏向電磁石からの放射光は偏向電磁石(BM)の偏向角度が0度および10度の点から取り出 される。

電子エネルギー 1.0 - 1.5 GeV
周長 118.731m
ラティス DBA+Inverse Bending mag.
偏向電磁石
  曲率半径
  磁場
12 台
3.2168 m
1.035 T (@1GeV)
逆偏向電磁石
  曲率半径
  磁場
6 台
-3.2168 m
1.035 T (@1GeV)
四極電磁石
偏向部
短直線部
長直線部
 
2グループ(16台)
2グループ(24台)
3グループ(12台)
直線部長さ
短直線部
長直線部
 
2.6 m
14 m
β関数
短直線部
長直線部
0度発光点
10度発光点
水平/垂直
8.61 m/8.66 m
1.49 m/8.05 m
3.32 m/24.49 m
1.91 m/26.88 m
α関数
短直線部
長直線部
0度発光点
10度発光点
水平/垂直 
0/0
0/0
0.78/2.74
-0.18/3.52
γ関数
短直線部
長直線部
0度発光点
10度発光点
水平/垂直 
0.12 m-1/0.12 m-1
0.67 m-1/0.12 m-1
0.48 m-1/0.34 m-1
0.54 m-1/0.50 m-1
分散関数
短直線部
長直線部
0度発光点
10度発光点
 
0 m
0 m
0.03 m
0.16 m
リング半周におけるベータトロン関数と分散関数の変化(利用運転時)
基本電磁石配列におけるベータトロン関数と分散関数の変化
ベータトロン振動数 水平:6.30、垂直:2.23
電子エネルギー幅 0.04 % (@1.0GeV)
運動量コンパクション因子 (α) 利用運転時:1.3x10-3 
クロマティシティ 水平:2.9、垂直:5.6
蓄積電流 < 500 mA
自然エミッタンス 37 nmrad (@1.0GeV)
エミッタンス結合比 (κ) 1 %
周回周波数/周回時間 2.53 MHz/396 ns
加速周波数 499.955 MHz
ハ−モニック数(バケット数) 198
最大加速電圧 500 kV
放射損失(一周あたり) 33.4 keV (@1GeV)
臨界光子エネルギー/臨界波長 0.7 keV/1.8nm (@1GeV)
ビーム寿命 12時間(@1GeV, 100mA) 、18時間(@1.5GeV, 100mA)
バンチ長 (σ)  33ps(利用運転時)、2.4ps(Low α運転時) (@1GeV)
ビームサイズ (σ)
短直線部
長直線部
0度発光点
10度発光点
水平/垂直 (@1GeV)
5.6X10-4 m/5.9X10-5 m
2.3X10-4 m/5.7X10-5 m
1.8X10-4 m/9.2X10-5 m
1.6X10-4 m/8.5X10-5 m
角度広がり (σ)
短直線部
長直線部
0度発光点
10度発光点
水平/垂直 (@1GeV)
6.6X10-5/6.8X10-6
1.6X10-4/7.0X10-6
2.1X10-4/4.4X10-6
2.3X10-4/4.7X10-6
軌道の安定性 水平:<50 μm、垂直:<50 μm
リングの真空度
ビーム有
ビーム無し
 
10-8 Pa〜10-6 Pa
10-9 Pa〜10-8 Pa




最終変更日 2016-02-25 14:04