SPring-8の特徴
SPring-8 施設の特徴
- 硬X線(300 keV)から軟X線(170 eV)までの広い波長範囲で世界最高クラスの輝度、そのうえ、ガンマ線や赤外線も利用が可能です。
- 挿入光源を多数設置でき(最大38台)、これらの光を同時に利用可能です。
- 長い磁石列(通常の4.5 mに対し25 m)を持つ挿入光源の設置が可能です。
- 他放射光施設には見られない特徴ある実験施設(中尺ビームライン実験施設、RI実験棟、長尺(1 km)ビームライン実験施設)に導入された放射光の利用が可能です。
- 高エネルギーガンマ線専用のレーザー電子光ビームライン(LEP)を備えています。
SPring-8 の放射光の波長と明るさ
SPring-8からの放射光の明るさ(輝度)は、従来のX線発生装置から得られる光の明るさに比べ、10億倍となっています。
第3世代の大型放射光施設
放射光の発生装置は、電子ビームを発生させ光速近くまで加速するための加速器(入射系加速器)と、その電子ビームを円形の軌道に貯めておくための加速器(蓄積リング)で構成されています。大型放射光施設とは、電子ビームの加速エネルギーがおよそ50億電子ボルト(5 GeV)以上の加速器を有する施設のことです。第3世代と呼ばれる放射光施設は、専用の加速器にアンジュレータ主体の挿入光源を多数設置できるように設計された施設のことで、大型のものは世界に SPring-8、APS、ESRF の3つがあります。(第1世代は、放射光の専用施設ではなく、素粒子物理学研究用として建設された加速器により、放射光利用を行った時代のものです。また第2世代は、放射光専用施設ですが、偏向磁石からの放射光利用が主なものを指します。)
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3大放射光施設とその他の主な放射光施設
最終変更日
2020-06-02 11:36