フェルミ準位(EF)近傍の光電子スペクトルを高分解能測定することで、絶縁体のエネルギーギャップや超伝導ギャップを直接観測することが可能。しかし、従来の低エネルギー励起光を用いた測定では物質表面の電子状態を観測していた可能性が高い。今回の研究では、SPring-8の高エネルギー軟X線を用いた高分解能測定に世界で初めて成功した。 これは物質の「真の」ギャップの直接観測の可能性を意味する