図4.三角格子磁性体CuFeO2における格子定数bの磁場依存性と結晶格子の状態
磁化(青丸)の磁場依存性も同時に示している。結晶格子は、通常ではスピンのフラストレーションのために格子構造が歪んだものとなるが、強磁場中ではスピンのフラストレーションが解消されて点線部分の結晶格子が伸びるため、歪みから解放される。黄球は磁性原子、赤い矢印は磁場方向のスピンと青い矢印は磁場と反対方向のスピンを示す。38テスラでの格子定数は、ゼロ磁場と比べて約37%変化する。