大型放射光施設 SPring-8

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SPring-8 Seminar (第207回)

副題/演題 計算機を利用したレーザー干渉計型重力波検出器の制御
開催期間 2011年08月31日15時00分から16時30分まで
開催場所 上坪講堂
主催 (財)高輝度光科学研究センター(JASRI)
形式 レクチャー(講演)
概要

Speaker : 宮川 治

Language : 日本語

Affiliate : 東京大学宇宙線研究所

Title : 計算機を利用したレーザー干渉計型重力波検出器の制御

Abstract :
神岡鉱山地下に3kmの基線長を持つ重力波検出器LCGT (Large-scale Cryogenic Gravitational wave Telescope) の建設が始まろうとしている。重力波は連星中性子星の合体や超新星爆発等の天体規模のイベントによって大きく発生し、時空の歪みとなって地球まで届く。Michelson干渉計を利用した重力波検出器は、その時空の歪みを互いに数km離れた鏡間の距離の違いとして読み取るが、正確な測定のためには鏡間の距離をレーザーの波長の整数倍に止めておくような制御が必要となる。干渉計全体としては、鏡の位置制御としてレーザーの光軸方向に10自由度程度、レーザーの角度方向に40-50自由度、その他鏡を防振するための多段振り子の姿勢制御等に百自由度程度と、非常に多自由度で複雑な制御を必要とする。

本講演ではこのような複雑な制御系に対し、計算機を用いて効率よく制御する方法を紹介する。また、重力波 検出器は地面振動、熱雑音、散射雑音等、様々な外部雑音を軽減する必要があるが、その中で計算機、特にADCやDAC等の雑音の大きいものをどう扱うか等も含めて話す予定である。

担当者 : 大端 通
Mail : ohata@spring8.or.jp
PHS : 3802

問い合わせ先 JASRI 研究調整部 研究業務課 SPring-8セミナー事務局 垣口 伸二、小野村 和幸
0791-58-0949
0791-58-0988
spring8_seminar@spring8.or.jp
最終変更日 2011-08-31 15:28