大型放射光施設 SPring-8

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SPring-8 Seminar (第260回)

主題/内容 J-PARC MLFの実験制御・データ管理システム
開催期間 2017年02月15日 (水) 14時00分から16時00分まで
開催場所 上坪講堂
主催 (公財)高輝度光科学研究センター(JASRI)
形式 レクチャー(講演)
概要

【Seminar 1】

Speaker : 中谷 健

Language : 日本語

Affiliation : 国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構 J-PARCセンター MLFディビジョン 共通技術開発セクション

Title : J-PARC MLFの実験制御・データ管理システム

Abstract :
 J-PARC MLFでは施設標準の実験制御ソフトウェアとして、データ収集にDAQミドルウェア、機器制御にソフトウェアフレームワークIROHAを採用している。またデータ管理はMLF実験データベースにより各装置が出力するデータを一括管理するシステムを開発中である。MLFではこれら以外にも様々なシステムが連携してMLFの実験をサポートしている。これらのシステムはXML/HTTPを基盤技術として、相互にデータ連携するよう開発されている。発表では、システムの概要および連携関係を示し、MLFでの利用状況と今後想定されるユーザーがインターネット経由でアクセスする際の実現手段を紹介する。

【Seminar 2】

Speaker : 鈴木 次郎

Language : 日本語

Affiliation : 高エネルギー加速器研究機構 共通基盤研究施設 計算科学センター 兼 J-PARCセンター 情報セクション

Title : データ解析システムとNeXus

Abstract :
1, NeXus
NeXusは、Data Format for Neutron, X-ray and muon scienceであり、量子ビームを使った実験データファイルの共通フォーマットである。J-PARC MLFの分光器は当初から実験データをNeXusフォーマットで保存可能で、またISIS, SNS, ESRF, ILL, PSIなど多くの中性子散乱、放射光実験施設でNeXusが使われている。データフォーマット策定は、各施設の代表で構成されるNeXus International Advisory Committeeで行われ、MLFからも委員を派遣している。今回は、NeXusフォーマットの概要を紹介し、MLFでの利用状況、利点/問題点について議論をする。

2, Manyo Library (ML)
MLFには様々な研究分野に対応させた21の中性子分光器が設置されている。これら多数の分光器のデータリダクション/解析ソフトウェアの共通部分はデータ解析フレームワーク:MLとして整備が行われてきた。MLはC++とPython言語で開発され、MLFの共通なインフラとして16のビームラインの基盤ソフトウェアとして利用されている。ソフトウェアの基盤部分を共通化しすることで、解析ソフトウエアの迅速な開発を促し、長期にわたって安定的に保守することが可能になった。MLのデータファイルはNeXusを採用している。今回はMLの概要を紹介し、大規模な実験施設におけるソフトウェアインフラの整備の利点/問題点を議論する。

担当者(問い合わせ先)
(公財)高輝度光科学研究センター 制御・情報部門
横田 滋
TEL: 0791-58-0980 (PHS: 3912)
e-mail: yokotaatspring8.or.jp

問い合わせ先 (公財)高輝度光科学研究センター 制御・情報部門 横田 滋(Shigeru Yokota)
0791-58-0980
0791-58-0830
yokota@spring8.or.jp
最終変更日 2017-03-02 16:53