燃料電池用触媒の酸化還元過程の観察
問い合わせ番号
SOL-0000001522
ビームライン
BL28B2(白色X線回折)
学術利用キーワード
A. 試料 | 無機材料 |
---|---|
B. 試料詳細 | 金属・合金 |
C. 手法 | 吸収、及びその二次過程 |
D. 手法の詳細 | XAFS, EXAFS, XANES |
E. 付加的測定条件 | 時分割(比較的遅い), 時分割(ミリ秒) |
F. エネルギー領域 | X線(4~40 keV) |
G. 目的・欲しい情報 | 化学状態, 局所構造, 電子状態、バンド構造 |
産業利用キーワード
階層1 | 電池 |
---|---|
階層2 | 燃料電池, 触媒 |
階層3 | 電極 |
階層4 | 局所構造, 電子状態 |
階層5 | XAFS |
分類
A80.34 触媒化学, A80.42 エネルギー・資源, M40.10 XAFS
利用事例本文
本事例では燃料電池用Pt触媒 の酸化還元過程についてPt-LⅢ吸収端における時分割XAFS測定を行い、Pt触媒の局所構造(近接原子の配位数、近接原子までの距離)変化を0.9秒の時間分解能で解析しました。エネルギー分散型XAFS法は秒以下の時間分解能でXAFS測定することができるので、化学反応過程における物質の局所構造変化を観察するのに有効です。このデータから、酸化還元によりPt微粒子の表面が再配列を起こすことや酸化物が形成除去される様子が明らかになりました。
図 燃料電池用Pt触媒の動径構造関数の時間変化
画像ファイルの出典
原著論文/解説記事
誌名
電気化学会72回大会予稿集
図番号
1
測定手法
エネルギー分散型XAFSは、物質の動的な構造変化を調べられる有効な測定方法です。この方法は、化学反応過程や物理現象過程における物質に適用でき、物質の形成過程や反応中間体に関する情報を得ることができます。
画像ファイルの出典
図なし
測定準備に必要なおおよその時間
1 シフト
測定装置
装置名 | 目的 | 性能 |
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エネルギー分散型XAFS装置 | 時間分解XAFS測定 | 7keV-40keV,数十ミリ秒-数秒 |
参考文献
文献名 |
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電気化学会第72回大会予稿集 |
関連する手法
アンケート
本ビームラインの主力装置を使っている
ユーザー持ち込み装置を使った
測定の難易度
中程度
データ解析の難易度
中程度
図に示した全てのデータを取るのにかかったシフト数
1シフト以下