生体ラット脳血管の応答測定
問い合わせ番号
SOL-0000001530
ビームライン
BL28B2(白色X線回折)
学術利用キーワード
A. 試料 | 生物・医学 |
---|---|
B. 試料詳細 | 生体(in vivo) |
C. 手法 | 吸収、及びその二次過程 |
D. 手法の詳細 | |
E. 付加的測定条件 | 二次元画像計測, 時分割(ミリ秒) |
F. エネルギー領域 | X線(4~40 keV) |
G. 目的・欲しい情報 |
産業利用キーワード
階層1 | 製薬 |
---|---|
階層2 | ドラッグデザイン |
階層3 | 薬物, 生体 |
階層4 | 形態 |
階層5 | イメージング |
分類
A80.90 その他
利用事例本文
ラットの脳血流自動調節機構を微小血管造影で解析することを試み、これまでにその方法を確立しました。即ち、炭酸過剰や低血圧において脳内の抵抗血管である細動脈が選択的に拡張する脳血流の自動調節機構を、はじめて示すことに成功しました。さらに薬理学的な操作による脳の局所的な血流調節にも応用できます。
画像ファイルの出典
図なし
測定手法
BL28B2では一結晶分光器で単色化した高強度の単色X線を利用できるため、動物実験において血流速度が速く複雑な血管構築を有する脳血管のパルスX線を使った実時間観察も可能となっています。このため、X線直接変換型サチコン撮像管を使った撮影視野が9.5 mm×9.5 mmで空間解像度が10 µmの画像検出器を開発し、さらに回転円盤型X線シャッターを新たに開発してパルスX線撮影を可能としました。これを使い血管内に造影剤を注入して血管を画像化する血管造影で、ラット頭部で頭蓋内の血管から頭蓋外の血管までが一度に撮影可能となりました。
図. 血管造影での装置構成
画像ファイルの出典
BL評価プレゼン資料
測定準備に必要なおおよその時間
3 時間
測定装置
装置名 | 目的 | 性能 |
---|---|---|
血管造影装置 | 微小血管造影 | 解像度6~10μm |
参考文献
関連する手法
特になし
アンケート
SPring-8だからできた測定。他の施設では不可能もしくは難しい
測定の難易度
中程度
データ解析の難易度
中程度
図に示した全てのデータを取るのにかかったシフト数
2~3シフト