精子中の微量スズの検出
問い合わせ番号
SOL-0000001578
ビームライン
BL37XU(分光分析)
学術利用キーワード
A. 試料 | 生物・医学 |
---|---|
B. 試料詳細 | 生体組織、細胞系等 |
C. 手法 | 蛍光X線 |
D. 手法の詳細 | 微量元素分析 |
E. 付加的測定条件 | |
F. エネルギー領域 | X線(4~40 keV) |
G. 目的・欲しい情報 | 元素分布 |
産業利用キーワード
階層1 | 環境 |
---|---|
階層2 | 食品, 環境物質 |
階層3 | 生体 |
階層4 | 元素分布 |
階層5 |
分類
利用事例本文
スズ,鉛,カドミウムなどの重金属元素は,人間生活にとって有害とされています。また,近年ではこれらの元素が生体内に及ぼす影響について注目されていました。本事例は,このような要請を背景にして,スズ投与ラットを試料とすることにより,生殖器官にどのような分布が見られるかを目的にして行われました。
図に示すのは,精巣切片の蛍光X線スペクトルです。精巣全体で0.5ppm程度のスズ濃度となるが,マイクロビーム分析においてもスズが検出可能であることが明らかになりました。
図 スズ投与ラットの精巣の蛍光X線スペクトル
画像ファイルの出典
原著論文/解説記事
誌名
SP-8利用者情報 Vol.10 342 (2005)
図番号
測定手法
マイクロビームに関しては,事例:フレネルゾーンプレートを用いた高エネルギー蛍光X線分析システム を参照して下さい。ここでのX線エネルギーは37keV,ビームサイズは3ミクロンでした。
画像ファイルの出典
図なし
測定準備に必要なおおよその時間
1 シフト
測定装置
参考文献
関連する手法
アンケート
SPring-8だからできた測定。他の施設では不可能もしくは難しい
最近2年以内に導入した装置を使った事例
測定の難易度
中程度
データ解析の難易度
初心者でもOK
図に示した全てのデータを取るのにかかったシフト数
10シフト以上