SPring-8, the large synchrotron radiation facility

Speaker : Yukiko TAKAHASHI

Language : 日本語

Affiliation : 物質・材料研究機構　磁性・スピントロニクス材料研究拠点 磁気記録材料グループ

Title : FePt-C媒体における円偏光誘起磁化反転

Abstract :
　省エネ磁気デバイスの実現のために、従来の外部磁場による磁化制御にかわりスピン流や電圧による高効率磁化制御が注目されている。新しい磁化制御方法の一つとして円偏光の極性により磁化方向を制御する円偏光誘起磁化反転(All Optical Switching)が挙げられる。AOSは、フェリ磁性体であるGdFeCoによって発見された[1]。その後、反強磁性的な結合を持つ多層膜においてもAOSが確認された[2]ことから、AOSには反強磁性的な結合が必要であると考えられてきた。一方で、2015年には強磁性であるCoPt多層膜やFePt-Cグラニュラー薄膜でもAOSが起こることが見いだされ[3]、AOSのメカニズムについて再度検討が必要である。本研究では、強磁性体におけるAOSの発現メカニズムの解明と新規磁気記録技術としての応用を目的として、円偏光照射によるFePt媒体の磁化変化の定量評価を行った[4]。

[1] C.D. Stanciu et al, PRL99, 047601 (2007).
[2] S. Mangin et al., Nature Mat 13, 287 (2014).
[3] C-H. Lambert et al., Science345, 1337 (2014).
[4] Y.K. Takahashi et al., arXiv:1604.03488

Organizer : Takuo Ohkochi
Mail : o-taku@spring8.or.jp
PHS : 3924