大型放射光施設 SPring-8

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関西学院大学 理工学部 尾崎 幸洋 名誉教授が2018年春の紫綬褒章を受章(トピックス)

公開日
2018年05月16日
  • 受章

SPring-8の利用者である関西学院大学 理工学部 尾崎 幸洋 名誉教授が、学術・芸術・スポーツ分野で著しい業績を挙げた功労者に授与される紫綬褒章を受章されました。

受章者(所属):尾崎幸洋(おざきゆきひろ)関西学院大学名誉教授(理工学部)

尾崎教授写真

業績・研究内容:
 尾崎教授は分子分光学の分野において、近赤外分光法、固体や液体を対象とした遠紫外分光法を確立するとともに、表面増強ラマン散乱の機構解明に貢献されました。さらに分子分光学の未開拓の課題に独創的な研究手法で取り組み、その成果は自然科学のみならず、材料科学、生物医学の分野にも及んでいます。
 赤外、近赤外分光学、ラマン分光学の材料科学への応用では、各種分光法とX線技術を併せ持ちいて高分子の高次構造や物性研究を行い、画期的な成果を挙げられました。

 なお、尾崎教授は平成24年4月1日~平成29年3月31日の間 SPring-8 ユーザー協同体(SPRUC)代表機関・機関代表者(関西学院大学)をお務めになられました。さらにフロンティアソフトマター開発専用ビームライン産学連合体の設立においても貢献されました。

尾崎教授のSPring-8関係の研究成果についてまとめたものは以下の通りです。

  1. フロンティアソフトマター開発専用ビームライン産学連合体 成果報告書集 2011 頁 3-4, "分子間水素結合を有するポリヒドロキシブタン酸の結晶化挙動"
  2. フロンティアソフトマター開発専用ビームライン産学連合体 成果報告書集 2012 頁 5-6, "SAXS/WAXD同時測定とケモメトリックス法を用いた分子内水素結合を有する生分解性ポリマーの結晶構造形成過程の追跡"
  3. フロンティアソフトマター開発専用ビームライン産学連合体 成果報告書集 2013 頁 5-6, "SAXS/WAXD同時測定によるポリブチレンサクシネート(PBS)の結晶構造形成過程に関する研究"