SPring-8, the large synchrotron radiation facility

Speaker : Kenichi Ozawa

Language : JAPANESE

Affiliate : Tokyo Institute of Technology Graduate School of Science and Engineering Department of Chemistry and Materials Science

Title : 光電子分光による固体表面研究

Abstract :
任意の光エネルギーが利用できる放射光を励起光源に用いた光電子分光は，化学組成分析や電子構造決定の強力な手段として，固体表面の物性研究には無くてはならないツールとなっている。
本セミナーでは，有機分子吸着系・有機薄膜研究を主ターゲットとして2010年1月にユーザー運転が開始された，PFで最も新しいアンジュレータビームラインであるBL-13Aにおいて，筆者が行ってきた光電子分光研究のうち，
　1) 化学修飾による酸化亜鉛表面の絶縁体-金属転移，
　2) 有機分子をプローブとした酸化亜鉛表面の原子組成の決定，
　3) ゴム/真鍮界面の硫化過程，
の三テーマを取り上げて紹介する。
また話題提供として，本年に予定しているSPring-8 BL07LSUでの時間分解光電子分光測定（光触媒TiO₂の励起キャリアダイナミクス），およびHiSOR BL-1における高分解能光電子分光測定（金属転移した酸化物表面の金属バンド構造の精密決定）について紹介する。

Organizer : Akihiko FUJIWARA
Mail : fujiwara@spring8.or.jp
PHS : 3499