大型放射光施設 SPring-8

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SPring-8/AichiSRシンクロトロン光利用者研究会 施設横断合同研修会

主題/内容 「XAFS測定研修会」
開催期間 2021年02月02日 (火) 10時00分から03日 (水) 10時00分まで
開催場所 実習(測定)場所:蓄積リング棟BL14B2
主催 (公財)高輝度光科学研究センター(JASRI)
共催 (公財)科学技術交流財団 あいちシンクロトロン光センター
協賛 光ビームプラットフォーム
形式 普及・啓蒙(研修会)
概要

 放射光産業利用の普及により、国内にある複数の施設で産業分野の放射光実験が行われておりますが、放射光産業利用の一層の普及・深化のためにはそれぞれの施設の性能や利用制度の特徴を生かした放射光利用の促進が効果的です。本研修会は利用者の方に各施設の測定技術の特徴を把握していただき、最適な利用施設選択の一助とすることを目的として、JASRIと科学技術交流財団が協力して開催致します。今回は、XAFS(X線吸収微細構造)測定をテーマに、SPring-8とあいちシンクロトロン光センター(AichiSR)で測定実習を行います。
 XAFSは、放射光と共に発展してきたといっても過言ではない材料解析手法で、触媒や電池などの工業材料、土壌や水などの環境物質、更には考古学まで広範な分野で利用が進んできましたが、「自分が使ったことがある施設或いはビームラインで測定可能な範囲」にとどまっていることが多いように見受けられます。一方で,電池材料の正極と負極それぞれに含まれる元素の解析を軟・硬X線を使い分けて行う,触媒材料のXAFS解析をL吸収端とK吸収端の両方から解析するなど,多面的な利用も少しずつですが増加しており,複数の施設・ビームラインを使い分けることで,多くの有用な情報が得られることが期待されます。
 今回の研修会は、一つの材料に対してAichiSRの軟(テンダー)X線、SPring-8の硬X線といった異なったエネルギー領域でのXAFS測定から、どういった情報が得られるかを体験いただくことを目的としています。SPring-8での測定実習は、5 keV ~ 72 keVのエネルギー領域を対象とします。
なお、AichiSRで測定可能なエネルギー領域は、1.7 keV ~ 5 keVです。AichiSRでの研修会の詳細はAichiSRのWebサイトに掲載されていますので、こちらを参照ください。 ※AichiSR研修会開催日:2020年 12月 8日(火) 10:00 ~ 18:30

SPring-8研修会概要
 SPring-8産業利用IIビームラインBL14B2において、産業分野での利用を検討中で利用経験の無い方を対象とした硬X線XAFS測定の研修会を行います。BL14B2に設置されたXAFS測定装置について、同装置を用いる実験課題が採択されている方、課題申請中の方、および課題申請を検討されている初心者の方が対象となります。本研修会は、講義と実習を通してXAFSの 特徴についての理解を深め、装置の操作方法を習得する事により、適切な実験計画に基づいた有効な実験成果を出して頂く事を目的とします。実習では、標準試料を用いてセッティングから測定の実行に至るまでのXAFS測定のデモンストレーションをスタッフが行います。また、参加者持ち込み試料のXAFS測定を参加者ご自身の手で体験していただきます。

会場:大型放射光施設 SPring-8 所在地:兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
実習(測定)場所:蓄積リング棟 BL14B2
アクセス:http://www.spring8.or.jp/ja/about_us/access/access_chart
キャンパスマップ:http://www.spring8.or.jp/ja/about_us/access/campus_map

プログラム
時間 内容 詳細
9:00-10:00 各自ユーザー手続き (参加される方によって手続きの所要時間が異なります。
特にSPring-8に初めてご来所される方は早めに(9時迄に)来所頂く必要がありますのでご注意ください。)
10:00-11:30 実習 BL14B2の光学機器およびXAFS測定装置の説明、標準試料によるデモンストレーション
11:30-13:00 昼食
13:00- 実習 参加者持ち込み試料による測定実習(各グループ交代で1.5時間程度)
※実験条件
エネルギー領域:5 keV ~ 72 keV

 

対象者
SPring-8 および AichiSRでのXAFS測定実験の課題申請を検討中、申請中の方。
なお、過去にBL14B2においてXAFS測定実験を経験された方(研修会を含む)は、対象外とさせていただきますのでご了承ください(BL14B2以外でのXAFS測定実験のご経験のある方はこれには該当せず、対象者となります)。

定員:最大4グループ、1グループ3名以内 ※1グループでも実施します。
持込み試料が無い見学のみでの参加は出来ません。
持込み試料について組成・形態・数量等について正確にご記入下さい。申込者多数の場合の判断基準となります。
透過法または多素子半導体検出器を使用した蛍光法および転換電子収量法によるXAFS測定に適さないなど実習に適さない試料の場合は測定をお断りすることがあります。
これまでに開催した同様の研修会に参加されたことが無い産業界の方を優先します。
申込者多数の場合は、当方での調整に一任願います。調整後、全ての申込者に参加の可否について連絡致します。
申込順ではありませんのでご注意下さい。(お早めにお申し込み頂いた場合でもご参加頂けない場合があります。)
同じ所属の方が参加を希望される場合、先着3名までとさせて頂きます。定員になり次第募集を締め切ります。

申込み方法
こちらから参加登録をお願いします。
登録バナー

申込み締め切り
2020年12月21日(月) 正午
※申込者多数の場合は、締切日以前に募集を終了することがあります。

ユーザー持込試料
<持ち込み試料の制限は次の通り>
・持ち込み試料は標準試料を含め1グループ3サンプル以内(ただし、1グループの持ち時間は、蛍光法、転換電子収量法の場合、装置の切り換えおよび調整を含め1時間30分程度を予定しています。透過法のみの場合は、1時間程度を予定しています。)
-安全、法規上問題のないもの
-汚染、破損、紛失しても構わないもの
※測定は、室温・大気中で行います。
※申込者多数の場合、放射光施設関係者の方などは、ご参加頂けない場合があります。
※持ち込み試料について、申込書に正確にご記載下さい。申込者多数の場合の判断基準にします。
※実習に適さない試料の場合は測定をお断りすることがあります。
※実習日以前に、測定試料等について事前に打合せをさせて頂くことがあります。
※データ持ち帰り用に、USBメモリー(空き容量100 MB以上)を持参して下さい。

その他の注意事項
・本研修会の参加には SPring-8 ユーザー登録、放射線従事者登録などの諸手続きが完了されていることが必要です。また、持ち込み希望サンプルについては、安全管理室審査の手続きが必要となります。
(必要な書類:利用申込書(様式10)、外来放射線作業者登録申請書(様式5-1)、試料および薬品等持込申請書(様式9))
※ 手続きに関する案内は、参加受付後ご連絡差し上げます。
ユーザー登録こちらから
必要書類のダウンロードこちらから
・学生の方は「学生保険」等に加入していることが必要です。
・参加者への連絡などは全てe-mailで行います。参加の手続にはオンライン登録や書類のダウンロードが必要です。インターネットに接続できる環境をご用意ください。
・研修会への参加は無料です。
・研修会参加者への旅費支給等はありません。
・申込者多数の場合は、当方での調整に一任願います。
・申込者多数の場合は、締切日以前に募集を終了することがあります。
・前日および当日に宿泊が必要な方は、 SPring-8交流施設をご利用いただけます(1室シングル2,000円/泊、ツイン3,000円/泊)。

問合せ先
実習担当:(内容等について)
公益財団法人高輝度光科学研究センター (JASRI)
産業利用推進室
担当: 本間 徹生 e-mail : honma@spring8.or.jp
担当: 大渕 博宣 e-mail : ofuchi@spring8.or.jp
担当: 渡辺 剛 e-mail : t5511001@spring8.or.jp

事務局:(手続き等について)
公益財団法人高輝度光科学研究センター (JASRI)
利用推進部 普及情報課
担当:濱本 
Tel:0791-58-2785 Fax:0791-58-2786
e-mail : jasri-event@spring8.or.jp

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