大型放射光施設 SPring-8

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第58回SPring-8先端利用技術ワークショップ

主題/内容 「X線発光分光の高分解能化が拓く電子状態研究の現状と将来展望」
開催期間 2021年03月23日 (火) 13時00分から17時35分まで
開催場所 オンライン開催 (使用ツール:Cisco WebExを予定)
主催 SPring-8ユーザー協同体 (SPRUC)
X線発光・非弾性X線散乱スペクトロスコピー研究会
X線スペクトロスコピー利用研究会
機能磁性材料分光研究会,高圧物質科学研究会
コヒーレント構造科学研究会
公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)
形式 普及・啓蒙(研修会)
概要

世界の大型・中型の第三世代放射光施設の高輝度光源の特性を利用することで、X線発光分光(XES)および非弾性X線散乱(IXS)を用いた電子状態研究が盛んに行われている。XES/IXSは元素選択的な電子状態の研究が可能な手法であり、X線吸収分光(XAS)よりも価数や結合状態などの電子状態に関する詳細な情報が得られる。特に、XESを利用した高エ ネルギー分解能X線吸収分光法 (HERFD-XAS) は,従来のXASにおいて制限を受けていた内殻正孔の寿命幅によるエネルギー分解能の壁を超えた高いエネルギー分解能のXASスペクトルを取得することができるため、スペクトルの微細構造の観測やその微小変化を捉えることができる。
 本ワークショップでは、従来のXASを利用したユーザーをはじめ、XASによる電子状態解析を目指すユーザーを対象に、SPring-8のXES/IXS計測が行われているビームライン:BL11XU、BL12XU、およびBL39XUでXES/IXSおよびHERFD-XASを利用した最近の研究成果を紹介していただくことで、その手法の理解を深めるとともに、XES/IXSおよびHERFD-XASの今後の展望について議論する。

申込方法

募集定員:約50名程度
※定員になり次第締め切らせていただきます。

参加費:無料
参加登録は締切ました。

対象:放射光X線分光研究において、SPring-8の利活用を検討する産学の研究者・技術者。

申込締切

2021年3月16日(火) 17:00(予定)

プログラム      
13:00~13:05  開会挨拶 河村 直己(JASRI)
13:05~13:15  「X線発光・非弾性X線散乱の手法と装置について」  石井 賢司(量子科学技術研究開発機構) 
13:15~13:55  (招待講演)「HERFD-XASによる配位子保護金クラスターの電子状態解析」  山添 誠司(東京都立大学)
13:55~14:35  (招待講演)「HERFD-XANESによるセシウムやバリウムのソフト性の評価と天然試料中の化学結合状態解析」  高橋 嘉夫(東京大学)
14:35~15:15  (招待講演)「共鳴X線発光分光・共鳴硬X線光電子分光でみた希土類化合物の電子状態」  三村 功次郎(大阪府立大学)
15:15~15:30  休憩
15:30~16:10  (招待講演)「XAFSで観る均一系触媒反応機構」  高谷 光(京都大学)
16:10~16:50  (招待講演)「生体内ウランの化学形解析」  武田 志乃(量子科学技術研究開発機構)
16:50~17:30  総合討論:
X線発光分光/非弾性X線散乱計測を利用した今後の展望や期待されるサイエンスについて討論を行う。
17:30~17:35  総括 石井 賢司(量子科学技術研究開発機構) 
問い合わせ先 SPring-8先端利用技術ワークショップ事務局 (公財)高輝度光科学研究センター  濱本
0791-58-2785
0791-58-2786
jasri-event@spring8.or.jp
最終変更日 2021-03-16 17:13