大型放射光施設 SPring-8

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蓄積リングが19.6mAの電流蓄積に成功

SPring-8蓄積リングはほぼ当面の目標である19.6mAの電子ビームを 安定に蓄積させることに成功した。


SPring-8蓄積リングは3月13日から試験を開始し、3月26日に最初の放射光発生を 確認したのに続き、電子ビームの軌道補正とビーム強度(電流値)の増強を 進めてきた。その結果4月17日午後11時に、当面の目標としている20mAの電流値に ほぼ相当する、19.6mAの電流値で電子ビームを安定に蓄積させることに成功した。 19.6mA蓄積時のビーム寿命(ライフタイム)は約3時間であった。

その後も電子ビームは安定的に蓄積リング中を周回し続け、蓄積開始から 約11時間後の18日午前10時の時点で3.6mAの電流値、同電流値でのビーム寿命は 約30時間(電流値の減少に伴いビーム寿命は延びる)を達成した。(下図)

今後はいよいよ放射光ビームラインに光を導入して調整作業を本格的に開始し、 10月からの供用開始への準備を進めていく予定である。


current.gif 蓄積電流と蓄積時間 (縦軸:蓄積電流mA, 横軸:経過時間)