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篠原久典教授(名古屋大学大学院理学研究科・高等研究院)が紫綬褒章を受章 (トピック)

公開日
2016年05月06日
  • 受章

篠原久典教授(名古屋大学大学院理学研究科・高等研究院)が、ナノ構造化学研究に関する業績により平成28年春の科学技術に関する紫綬褒章を受章することが決定しました。伝達式は5月17日(火曜日)に行われる予定です。

受章者氏名(所属):
 篠原久典(しのはら ひさのり)(国立大学法人 名古屋大学大学院理学研究科・高等研究院 教授)

 Professor Shinohara

業 績:
 篠原教授は長年に渡りナノ構造化学に関する研究に尽力され、特に、SPring-8においては、X線構造解析法を用いて、金属内包フラーレンの結晶および分子構造を世界に先駆けて明らかにしました。
 現在、金属内包フラーレンはバイオ・メデイカル分野の応用が急速に進んでいます。特に、名古屋大学グループが進めている水溶性ガドリニウム金属内包フラー レンのMRI (magnetic resonance imaging:核磁気共鳴診断)の高性能造影剤や中性子捕捉ガン医療のターゲット分子への応用は、現在、大きな注目を浴びています。
 篠原教授の研究内容の一端は、SPring-8 学術成果集の「フロンティア · カーボン材料の構造決定」や、SPring-8 NEWSでは「ナノテクを担うボール型炭素分子、フラーレンの構造を決定する」、「高輝度放射光が解き明かすナノテク物質の素顔」、「ナノテクノロジーで新しい“物質”をつくる」として、またSPring-8 channelの「研究者インタビュー」でも取り上げられています。