大型放射光施設 SPring-8

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横山茂之 東京大学名誉教授が令和元年秋の紫綬褒章を受章(トピック)

公開日
2019年11月14日
  • 受章

横山茂之 東京大学名誉教授が、「構造生物学研究」の功績により令和元年秋の紫綬褒章を受章することが決定しました。伝達式は12月17日に行われる予定です。

受章者氏名(所属):
 横山茂之(東京大学名誉教授/理化学研究所特別招聘研究員)

 yokoyamashigeyuki

業 績:
横山茂之 東京大学名誉教授/理化学研究所特別招聘研究員は、構造生物学研究分野において世界に先駆けて多くの重要な発見を行いました。SPring-8の放射光を用いたX線結晶構造解析で国際学術雑誌Natureに9報、Scienceに4報の研究成果を発表されています。

<プレスリリース>
遺伝子の転写を開始するメカニズムを世界で初めて解明 -原子レベル(2.6Å)でのX線結晶構造解析によって明らかに-
DNAからの遺伝情報を伝達するメカニズムを解明 -X線結晶構造解析により明らかになったRNAポリメラーゼの反応機構-
遺伝子の転写を調節するメカニズムの一端を世界で初めて解明
タンパク質がRNAをほどいた瞬間をスナップショット -RNAが正常に機能するために必要な折りたたみ構造へと導くメカニズムを解明-
「メラニン色素」の輸送に必須のタンパク質複合体を構造決定 -肌の美白維持や白髪抑制などの薬剤開発に期待-
遺伝子の「使用禁止マーク」を外す仕組みが明らかに -マークを区別して遺伝子をオンにするタンパク質「UTX」の立体構造を解明-
21番目のアミノ酸「セレノシステイン(Sec)」の合成メカニズムを解明 -星形の超巨大複合体がSec合成を一度に成し遂げる-
糖・脂質代謝に重要なアディポネクチン受容体の立体構造を解明 -メタボリックシンドローム・糖尿病の治療薬の開発へ前進-
白質消失病の発症機構 -大脳白質「消失」の鍵を握る巨大タンパク質の立体構造を解明-

<研究成果をやさしく解説>
DNAからmRNAへ転写される反応のメカニズムを世界で初めて解明 -分子生物学のセントラルドグマ解明の手がかりをつかむ-
大腸がんに関わるタンパク質複合体の立体構造を決定 ~より有効な治療法を求めて~